●「テレマティクスは普及する?」
最近、“テレマティクス”という言葉を良く耳にします。「テレマティクス(Telematics)」とは、「通信(Telecommunication
テレコミュニケーション)」と「情報科学(Informatics インフォマティクス)」を組み合わせた造語で、自動車向けの次世代情報提供サービスの総称として使われています。
自動車メーカー各社は、日産が2月に「カーウイングス」をいち早く発表、新型「マーチ」に車載端末を搭載(オプション)しました。
この分野で先行すると見られていたトヨタは、8月にようやく「G-BOOK」を発表、今月21日に新発売した「WiLL CYPHA(サイファ)」のキーアイテムとして対応端末を標準搭載、「育てるクルマ」のSP活動を展開し始めました。
何かとトヨタに対抗意識を剥き出しにするホンダも、遅れじとばかり「インターナビ・プレミアムクラブ」を発表、10日発売した新型「アコード」に、対応機能を盛り込んだ音声認識カーナビをオプション設定しました。
カーナビメーカーも、パイオニアが世界初の通信機能内臓カーナビ「Air Navi(エアーナビ)」を9月に発表したのに続き、今月に入りクラリオンが欧米で先行販売していた車載PC「AutoPC
CADIAS(カディアス)」の国内発売を、そしてオムロンも「モバイルキャスト」を相次いで発表しました。
いずれも、コンピュータを内蔵したネット接続可能な車載端末を、携帯電話網で情報センターやサーバーと結び、ルート探索・誘導などカーナビの基本機能に加え、渋滞情報、ニュース・天気予報、娯楽・タウン情報など様々な情報サービスを提供します。事故や盗難の監視・通報、地図データの自動更新、音楽・ゲームのダウンロード、オンラインショッピング機能などもあります。
テレマティクスとは、「携帯電話網でネット接続できる車載端末及び関連システム・サービス」のことであり、家庭や職場のパソコンや携帯電話でアクセスするインターネットの世界を、カーナビに通信機能とIP機能を付加することで、クルマの中にまで広げるものと言えるでしょう。
で、このテレマティクス、いったい普及するのでしょうか?どのメーカーの端末やサービスが優れているのでしょうか?
いささか長くなりましたが、各種の情報を整理し、以下のようにまとめてみました。
1)参入各社の商品概要
2)機能・料金・サービス等比較表
3)主な解説記事・関連ニュース
4)ユーザーの見方・意見は?
(02/10/30 わたなべあさお)
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