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何かこう、ちゃんとやってるなあと思うんである。
今回は、ゴルフ、ポロとの”GTI・3兄弟”同時デビューというかたち。up!だけでもそれなりに商品性はあるものの、とくに新しいポロと合わせ技とすることで、購入意欲の喚起を段違いにしようかと。
それにしても、3兄弟として並べることにほとんど違和感がないのは大したもんだと思う。年々サイズが大きくなったり、ルポからup!へ名前が変わったりしているものの、それぞれの位置づけに変わりがないことが効いている。
だから、up!のGTIに対して「あんなのはGTIを名乗る資格がない」とか「ルポの後継とは認められない」なんて声はほとんど聞こえてこない。グリルの赤いラインやチェックのシートを用意しても「こんなの無理矢理だ」なんてことにはならない。いや、それどころか「初代ゴルフGTIの再来」という位置づけにも特段反論はない。
ひとつの車種をずっと作り続けることはもちろん、名前が変わってもVWとしてのDNAを意識させるなど、丁寧なクルマ作りによって「定番」を生むことができる。さらに、クルマだけでなくGTIというシリーズまでも継続できるんである。
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たとえば、4代目のカローラに設定されたGTは「羊の皮を被った」的な人気を集めたけれど、ご存知のようにいつの間にかフェードアウトしてしまった。これはGTグレードへのこだわりはもちろん、クルマ作り自体もブレまくったが故の結果だろう。
仮に、新しいカローラスポーツのセダン版にGTの名前が復活しても、「あのGTが!」などと騒ぐのは一部のマニアだけで、フツーのユーザーにはほとんど響かないと思う。新型カムリの登場で、強引に80年代を持ち出して空振りしたのと一緒だ。
さて、up! GTI。初代ゴルフへのリスペクトと、210万円台という価格を実現するために3ドアのみとした戦略は見事に成功した。まあそれはいいとして、もし今後本国で用意されるようなら、より実用的な5ドアを期待したいところ。
それと、ボディカラー。この手のスポーツモデルは白・黒・赤と相場が決まっているんだけど、そういう固定概念は捨てて、それなりに待てばオプション数色を選べるといった対応が欲しい。そもそもup!は、ポップなボディーカラーが魅力のクルマなわけだし。
(18/08/15 すぎもとたかよし)
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