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コラム&レビュー

クルマのまわりで:カー・オブ・ザ・イヤー雑感

 
 なにも残念なのは、東京モーターショーだけじゃない。

 2017-2018のカー・オブ・ザ・イヤー(COTY)がボルボXC60となって、巷の媒体では選考委員が本音を出した云々が語られているけれど、まあ何を言っているのかなあと。


 昨年も書いたけれど、第1次選考の「10ベストカー」が各メーカーからご丁寧に1台ずつ選ばれるという規定に、委員から異議が出されない時点でこの賞は終わっている。

 たとえば、TVK系列で放送中の「クルマで行こう」のCOTY特集では、「選考は、この1年に発売されたクルマの中から、60名の委員の投票で上位10台を決める」という図入りの解説が流された。

 10ベストカーの「忖度」は世間の常識じゃないから、その仕組みを省いた解説は明らかに視聴者へ間違った認識を与えてしまう。そんなことは司会のジャーナリストは元より、スタッフだって理解している筈なのに。

 いや、それどころか、出演者ふたりの個人的オススメ3車の中に、カムリの煽りで外れたトヨタのCーHRが挙がっていたのは、もはや冗談としか思えない感じだ。もう、無意味の無限ループなんである。

 
 さらに、日産とスバルが辞退した今回は、なおのこと意義が霞んだ方向だ。不正検査自体の問題点はともかく、辞退を選択するメーカーが同時に2社もあったのなら、僕は今年のCOTYを見送るべきだったとすら思う。

 だから、いつになく狭められた候補から外国車が選ばれたからといって、評論家の本音云々を言われてピンとくる筈もない。もちろん、何でこの10台が候補?という現状は、ジワジワと賞の存在をユーザーから引き離す。

 権威というのは、見る側の想定を大きく上回る内容が、かつ客観的に展開されて初めて生まれるもの。そう思えば、いまのCOTYは見事に真逆な存在じゃないか。

 来場者数が減っているのに、「そうは思わない。自分が行ったときは若者で賑わっていた」などとワケの分からないコメントを評論家が書く。そういう東京ショーが傾くのが当然なのと、どこか似た話だと僕には思える。

 つまり、専門家が寄ってたかってダメにしているという点で。

(18/01/03 すぎもとたかよし)

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