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コラム&レビュー

自動車雑誌を斬る!:事故は勲章?

 
 いま売りのベストカーに、「私の事故体験」みたいな記事がある。評論家やレーサーに、過去の事故体験を告白してもらおうというもので、お恥ずかしいけど「笑って許してネ」という、まあよくあるノリの企画だ。

 よくある企画・・・・・なんだけど、僕はちょっと引っ掛かったところがある。

 それは有名評論家T氏の告白で、この人は随分と事故歴が多いらしく、ここでは「事故の王様」扱いなんだけど、その告白がなんとも幼稚なんである。「ドリフトしたらケツが滑った」とか「ブレーキングドリフトで横転しちゃった」とか、まあ何とも子供じみた語り口だ。

 けれども、僕がもっと気になったのは一般道での事故の話。
 数年前に、路肩の駐車車両をよけるためにセンターラインをはみ出したら、ちょうど対向車が来て当たってしまったらしい。これもまた「ばーさんが結構スピード出してたもんでねえ」といった口調なんである。おいおい、そりゃあないだろう。

 いや、僕はこの事故について個別の話をしたいんじゃなくて、こういう人がプロの評論家をやっていて、しかもこんなところで武勇伝じみた話をしていることに疑問を感じるんである。だって、自分の身の回り、つまり普通のドライバーだって事故を起こしたなんて話はめったに聞かないじゃないか。あったとしても、不注意のクルマやバイクに追突されたという程度で、自損で横転したとか、ましてや加害者になったなんてなおさら聞かない。


 
 評論家は運転する機会が随分と多いのは分かるけれど、でも彼らは運転のプロなのだから、機会の多さに比例して事故が多いというのは理由にならない。だいたい試乗会での運転はまさに仕事そのものであって、そこで商品を壊してしまうなど論外、プロ失格だ。ましてや一般道でも先述のような低次元の事故を招くなんて、評論家という肩書きを持つ人間の行為じゃない。さすがに編集部が「T氏はいまは安全運転を心がけてます」というコメントをつけているけれど、一般道での事故はたった5、6年前なわけで、全然安全じゃないんである。

 こういう人が現役っていうのは、一体自動車評論家ってどんな世界なんだろう? この企画自体は「笑って許して」だけど、僕はT氏を笑って許す気にはなれなかった。いや、少なくてもこの人が業界で許容されているのは異常だと思える。ハッキリ言って、いますぐ引退するべきだと僕は思う。

(06/08/16 すぎもとたかよし)

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