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コラム&レビュー

クルマのまわりで:東京ショー散策「レクサス・LF-LC」

 
 また少し方向転換するのかな、と思わせる。


 このところのIS、NX、RXと、いかついグリルに合わせるかのように、ボディにもこれでもかと鋭いラインや面が施されていたレクサス。高級車ブランドとして歴史がない自分たちは「攻めるしかない」ということで、まあそれも成長過程なのかと。

 と思ったら、次期LSと目されるLCは意外にも流麗路線のボディを提案してきた。第一印象としてあまり違和感を持たないのは、たぶんパッケージがかなり古典的だからだろうか。

 
 一方、件のフロントグリルは、その流麗ボディに合わせた比較的柔らかい形状で、これもまた違和感を持たせない理由かも。今回はFCVということでそれでも派手目なフロントだけど、ガソリンやHV版はよりシンプルになるんだろうし、寄生獣みたいなリアランプも、きっと少しは修正されるかと。

 まあ、方向を変えるんだったらフラッグシップのLSからというのは分かりやすい話だ。けれども、この転換もやっぱり当面のことであって、グルッと1周したらまた変わりますってことなのかと。それこそ攻めの一手として。

 じゃあ、レクサスっていったい何なんだ?と思うわけだけど、そういう疑問を持つことも間違いということなんだろう。

(15/11/20 すぎもとたかよし)

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