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コラム&レビュー

クルマのまわりで:CGのミーティングに出掛ける

 
 数年ぶりに「CGCLUB MEETING」に行ってきました。

 ご存じのとおり、もともとは二玄社時代のCG主催「CG DAY」が、雑誌自体がリニューアルした現在では、読者クラブが主催する形で継続されているものです。

 会場も、かつては都内だったものが、大磯や伊豆、御殿場などを経て、昨年はなんと軽井沢と結構な変遷があるようです。

 今年は多くの伝説を生んだとされる船橋サーキットの跡地、船橋オートレース場という、なかなか意外な会場。比較的近場ということと、スケジュールもうまいこと合ったので出かけてみました。


 で、久々に参加してみての印象は、当たり前のことですけど、CG創設の要だった小林彰太郎氏と、イベント常連だった徳大寺有恒氏不在の大きさでした。

 プログラム自体はゲストや編集部員によるトークショー、愛車自慢大会、長期テスト車の展示や書籍・各種グッズの販売、あるいは来場者の愛車展示など、基本的には以前と変わりませんが、全体の盛り上がりには大きな違いが感じられました。



 
 たとえば、端的に参加者がかなり減ったように思えます。都内の「としまえん」から飛び出し、サクッと参加するにはかなりの積極性が必要な場所へと移行した面もありますが、そのモチベーションとなる両氏の不在はあまりに大きいのかもしれません。

 もともと、CGはクルマの国内外あるいは年代を問わないノンジャンルな姿勢が特徴ですが、そういうバラバラな指向の読者が集まるには、たぶん確たる求心力が必要なんだと思います。旧車雑誌のイベントが、クルマつながりで結構な来場者数を確保するのと大きな違いです。

 また、かつてはCGとまったくコンセプトの異なる姉妹誌NAVIとの共催という別の求心力もありました。先の両氏以外にも、大川、舘内氏や個性に富む編集部員の参加は、それだけ幅広い読者=来場者を引きつけていたことは間違いないでしょう。もちろん、そうした幅広い布陣はプログラムの充実度にも大きく影響していたと思います。

 その点、今回のプログラムの内容が、ひとりでも多くの来場者を招くためのものになっていたかは少々疑問だったということですね。

 ただ、それでも読者ボランティアによる運営がいまでも継続しているのは奇跡的かもしれません。いまは主催もその読者クラブに移行しているわけですが、それも含た献身的な取り組みには本当に頭が下がります。

 恐らく、ある種の低迷は運営側もとっくに気付いているでしょうから、すでに色々と意見や提案が出ているのかもしれません。船橋を会場にした今回は、そういう意味で過渡期だったのでしょうか。

 いえ、特段派手な内容にする必要はないと思います。ただ、ノンジャンルにして、しかし比較的意識が高いであろう読者の好奇心や知識欲を満足させるイベントとは何かを考えれば、自ずと面白い企画案が出てくるのではないでしょうか。

(15/09/08 すぎもとたかよし)

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