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雑誌記事の入稿が済んだところで、信州は霧が峰まで、トレッキング一泊ドライブに行って来ました。
先日、下道を使った山中湖までのジェミニ・ミーティングはありましたが、高速ドライブは久々です。中央道の国立から諏訪ICまでは、空いていればわずか1時間半強。ここから県道を一気に駆け上げれば、30分で霧が峰到着です。
梅雨の晴れ間の東京は蒸し暑いですが、さすが高原は涼しく半袖では寒いくらい。クルマを宿の駐車場に一旦置かせてもらい、チェックインまでの数時間はトレッキングへ。
地元、八島湿原や、そこから少し登った諸見岩までは想像以上に美しく、久々の「運動」も苦にはなりません。途中、カフェを併設するフュッテで休憩すると、壁の棚には何とビル・エヴァンスのLPジャケットが。
聞けば若いオーナーがジャズ好きとのことで、早速キース・ジャレットの新作を聴かせてくれました。部屋の隅に置かれたステレオは僕が高校時代の“普通”のセットで、パイオニアのシンセチューナーが懐かしい! こんな湿原の真ん中で、珈琲を飲みながら古いステレオで新作のジャズが聴けるなんて、何とも不思議です。
で、今回の宿は「鷲ヶ峰ふゅって」。フランス料理店で修業したオーナーによる美味しい料理と、簡素ながら隅々まで気が配られた館内の調度品やアメニティが魅力の山小屋です。
その美味しい夕食の後、館内を見回すと今度は懐かしいソニーのオープンリールが。これもオーナーの趣味で、ずっと壊れていたものが2年程前に復活したそう。テープはまだドイツ物が手に入るそうで、いまでもLPを録音して聴いているとか。山小屋オーナーには古いオーディオ好きが多いんでしょうか?
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翌日は午前中に軽いトレッキング。今度は地元ガイドさんにお願いしてのコースで、やはり案内があると面白さも膨らみます。3時間ほど歩いて再び宿に戻り、お昼に特製インドカリーをいただきました。これはこの宿の“売り”で、このカリーを昼食にとるためだけに訪れる人も多く、当日も年配のご夫婦が来ていました。
その後、ビーナスラインを走って、フランス車ミーティングで有名な車山高原へ。ガンガン走り込みに来たインプレッサやアルファを見下ろしながら、車山山頂まで再度トレッキング。いやあ、最近はホントに「山ガール」って多い!
下山後駐車場に戻ると、となりにピカピカのY30セドリックが。ナンバーは二桁だし、オーディオも純正カセット式がそのままだったので、きっとワンオーナーなんでしょう。運転席ドアノブの“テンキー”が最高級ブロアムVIPヴァージョンを物語っていました。オーナーさんに会えなかったのが残念。
その後は早くも諏訪の町まで駆け下り、ネットでチェックしていた諏訪大社近くのカフェへ。松本在住の建築家による現代建築は、思いの外落ち着くのが意外でした。プレスでの3杯分近い珈琲と、和菓子が付いての700円は決して高くはないですね。最後に諏訪湖畔の共同温泉に入ってから帰京。
少し前にオーバーヒートやらブレーキの片利きやら、故障が相次いだジェミニですが、すっかり完治したようで、往復450キロを快調に走ってくれました。給油はなかったので正確な燃費は分かりませんが、急勾配の県道やワインディングを含めてリッター12,13キロくらいかと。まあ、及第点ですね。
さて、次はもう少し長距離を走ってみたいですね。
(11/06/13 すぎもとたかよし)
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