クルマ選びは
  新車データベース
マイカー採点簿
試乗記検索エンジン
国産車サマリー
カーライフ情報は
  厳選クルマリンク
車何でもランキング
車何でもアンケート
自動車保険
業界情報は
  ニュース&トピックス
コラム&レビュー
メールマガジン
  週刊くるまーと
モバイル対応
  運転免許問題集
ガソリン価格調査
車物知りクイズ
いつでも、どこでも
  iくるまーと(携帯)
くるまーと情報
  ウェブマスターより
広報&報道記事
お問い合わせ
 

info@kurumart.jp


トップページへ戻る

 

コラム&レビュー

新車心象風景:日産・フーガ

 
 フーガ、僕はいいと思う。


 先のマークX同様、プレスリリースを見てもセダンとしての新提案はあまり見当たらないけれど、901運動を再現したという走りといくつかの新しいドライブ支援装置を片手に、とにかくまずは美しいスタイルとインテリアを見てみなさい、というのは間違ってないと思うからだ。

 好評だったインフィニティ版コンセプトカー「エッセンス」のエッセンスを文字どおり採り入れた躍動感あふれるエクステリアは、ロングノーズ・ショートデッキという恐ろしく旧い方程式なんだけど、それでも結果として美しければいいじゃんと。そりゃあ、“エッセンス”はずい分と薄くはなっているけど、量産車でここまでやれば大したもんということで。

 いや、先代だってかなりチャレンジングで、個人的にはプレーンな面構成の中にダイナミックさを出した先代の方がデザインの時間的耐久性があるんじゃないかと思っているんだけど、エモーショナル路線だってここまでやれば認めたいとも思う。

 それと、外だけじゃなくインテリア、たとえばドア内側のウッドまで「波」を意識した曲線が再現されてたりしてるんだけど、妙なデザイン・フィロソフィとかを理屈っぽく語らないでサラッとやっているのもいいなあと。ライバルのクラウンやマークXがそうやって「部分」ばかりに目が行くカタチなっているのに比べ、フーガは主張が明快でしょ。


 
 ま、クルマにはいろいろなアプローチがある中で、スタイルでも何でも「これで一発勝負!」というのは、それが秀でていれば基本的にアリだと思う。

 自分で「最高の日産」なんて言っておきながら月販目標800台というのは、結局日本市場じゃいまだにこうしたデザインは受け入れられない、やっぱりクラウンにはかなわないと思ってるんでしょう。だからスカイライン同様インフィニティと掛け持ちにもなっちゃうんだろうけど、それでもこうやって日本市場へ投入するのは賛成だ。

 願わくば、ハイクラスだけが「最高の日産」なんじゃなくて、すべてのカテゴリーで「最高」をやって欲しいとは思う。

 で、政権も変わったことだし、日本のクルマ市場、つまりは僕らユーザーもこのくらいのチャレンジを受け入れるようなチェンジをしたいものだけど、果たしてどんなもんでしょう?

(09/11/30 すぎもとたかよし)

日本の自動車評論を斬る!
すぎもとたかよしのブログ
」へ

本サイトへのリンクはフリーですが、画像・文章を転載する際は事前にお知らせください。
(c)2009 MICle Corp. all rights reserved.