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コラム&レビュー

新車心象風景:レクサスHS250h

 
 中型以上はディーゼルで、と言ってたホンダが「やっぱりハイブリッド」と軌道修正するくらい、もはや日本はHV一色なんである。

 こうなりゃ、泣かず飛ばずのレクサスが一番欲しいのもHVに決まってるわけで、もう待ってました!の1台がHSということか?


 では、プリウスが発売1ヶ月前で数万台の受注をしたのに比べ、発売時点で3000台の受注という、この数字はどうなんだろう。もちろん、月販目標500台を考えれば6倍なんだけど、絶対数としては違い過ぎるもんね。そりゃ200万円台と500万円の違いだよ、ということなんだろうか。いや、なんか違うんじゃないかなあ、と僕は思うんである。半分以上は。

 プリウスが成功したのは、たぶん専用車種だったことが大きいんだと思う。だから、同じく専用車種としたHSはそういう意味じゃ間違ってないんだけど、ぶっちゃけ、このスタイルのセダンである理由はどうにもこうにも理解できないんである。

 つまり、プリウスは初代の3ボックスにしても2代目以降のハッチバックにしても、そのスタイリングが“異色”だったでしょ。これ、外見も変わってるけど、中身も違いますよって。だからこそ専用車種であることに意味があったわけで。

 ところが、このHSにはそういう特別感がほとんど感じられないでしょ。せいぜい、フロントグリルがコンセプトカーっぽいくらいで。プレスリリースには明快なショルダーラインとか、レクサス言語のナローヘッドを用いたサイドグラフィックとかあるけど、それはHVとしての特別感とはまったく違う話だもんね。ひらたい話、こっちがISで、先に出たのがHSだったとしても、まあ別に問題ないでしょ。


 
 どうなのかな。もしかして高級車だから妙に奇をてらっちゃいけないってことだったのかな。やっぱりお高いクルマはこういうセダンが一番売れるんだよ、ってことで。

 僕はそれも違うと思う。少なくとも日本の市場は違うと。だって、そもそもレクサス自体が認知されてないんだから、そんな高級車事情も関係ないんである。いくらHV専用ボディだからって、これじゃあ遠からず「やっぱ、プリウスでいいや」になっちゃうんじゃ?

 ということで、レクサスにHV専用車種を投下するんだったら、僕はカタチから特別にするべきだった思う。いや、そう難しく考えなくても、たとえばプリウスの方向性でレクサスらしく高級に仕立ててみるだけでもよかったんじゃないかな。プレミアム・プリウス。ウッドと本革の。

 と、ここまで書いてきてなんだけど、あとはガックリ気の抜けた話だ。まず、数ヵ月後には基本同じカタチをしたトヨタブランド車が出てきちゃうって話。SAIだっけ? ウワサじゃあ60〜70万円くらい安いそうだけど、もしこいつがホントに出てきたら、今朝の新聞広告にドーンと掲げた「LEXUS for EARTH」ってコピーは一体・・・。

 それともうひとつ、なんでHS250hなの? HV専用車ならわざわざhは要らないんじゃ? まさか、これからフツーのエンジンも積みますとか。え、そもそも誰もHVしか出さないなんて言ってないって? そうなの?

(09/07/17 すぎもとたかよし)

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