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コラム&レビュー

新車心象風景:スバル・レガシィ

 
 大きく舵を切ったのは、寸法を含めたスタイリングみたいで。


 数について言えば、全体の7割前後を海外で売るという現状を鑑ると、ボディ拡大は必然? ま、もうインプレッサが大きくなっちゃったしね。

 事前のスクープ写真で気になっていたのは、たぶん読者の皆さんと同じ2点で、ヘッドランプの形状とDピラーなんである。

 ヘッドランプは、なんて言うかこう、後端が「持ち上がりすぎ」な感じがするでしょう。巻き爪じゃないけど、ボンネットの中央に向かってそっくり返っちゃうような。そして、デカい。

 で、実車では微妙。写真よりは「そっくり返り感」が少ないけど、やっぱり角度によってはそう見えちゃう。真正面なんかは結構いいんだけど、斜めになると次第にグニューっとね。

 ヘッドランプの内側はボンネットと接してるんだけど、これ、微妙にウネりつつ内側に膨らんでるだよね。つまり、ボンネットラインに合わせてヘッドランプを沿わせたんじゃなくて、ランプの形状を優先してボンネット側が凹んでると。だから、余計にランプがでかく見えちゃう。

 「存在感」というテーマを反映・・・したのかもしれないけど、僕はボンネットラインをキレイに流して、そこへ自然にランプを沿わせるべきだったと思うな。それでも十分「鷹の目」になるだろうし、インプレッサより強い顔にもできたと思う。おまけに端正にも。

 そして、ついにボディ同色になったDピラー。今回は20年目のイノベーションっていうコピーだけど、まあそういうことなのかな。そろそろ大きな変化も必要だと。

 それに寸法がかなり大きくなったこともあるのかもしれないな。ここまで大きさに余裕があれば、あえてブラックアウトして後に抜かなくても十分「行ける」だろうと。そして、VWやアウディあたりと対等に渡り合おう、とか。


 
 僕も絶対ブラックアウトを残さなくちゃダメだとは思わない。けれども、逆に言えば、止めるんだったらそれはそれで新たな「レガシィ」らしさの創造が必要なんじゃないかと。あえてボディ同色にはしたけど、ああこれは他にない処理だなあ・・・っていうオリジナリティが。

 だって、ワゴンの場合はこのDピラーがある意味勝負どころでしょ。かつての初代インプレッサ・スポーツワゴンなんて、それこそボディ同色を逆手に取った実に個性的、かつ美しい処理だったもんね。

 けれども、残念ながら新型の処理にはそこまでの新味がない。たとえば、最近の欧州勢のようにシャープなグラフィックを真似ているわけじゃないけど、かといって新しくもない。これ、どこかで見たなあ・・・と思ったら、アルテッツァ・ジータだった。Dピラーの手前から少しキックアップするウインドウグラフィック。真っ直ぐなキャラクターラインはそのまま後へ伸びて、リアをラウンドする。他にもあるかもしれないけど、とにかく既視感があるでしょ。

 B4は写真だと何だか無国籍風だなあ、なんて思ってたけど、実車の後姿を見て瞬時に思い浮かんだのがレクサスGS。ウワ、そっくり!って。まあ、それだけ立派になったとも言えるんだけど、チョット再検討してもよかったような。

 歴代のスポーティさ、シャープさを残すためか、ウエストラインがエクシーガと違ってスパーッと一直線に流れているのはいい感じなんだけど、前後がうるさかったり甘かったりして、その良さが生きてないのが惜しい。グリルはそのままだから、前から見るとたしかにレガシィなんだけど、横から後へ移るとどこのクルマだかよく分からない・・・というのが正直な印象かな。

 いやー、こうしてみると、先代ってすごくまとまりのいいデザインだったなあ。キリリとしたヘッドランプに、明快でシンプルなウエストライン、それを受けるシャープなリアランプ。当たり前だけど、全体のテーマが明快なんだよなあ。

 もちろん、ホイールベース延長による広い室内や質感向上著しいインテリア。2.5リッターに格上げで220万円からはお得! という視点はアリなんだろうけど。新型を見ると、先代はホント小さく見えるもん。

(09/05/25 すぎもとたかよし)

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