クルマ選びは
  新車データベース
マイカー採点簿
試乗記検索エンジン
国産車サマリー
カーライフ情報は
  厳選クルマリンク
車何でもランキング
車何でもアンケート
自動車保険
業界情報は
  ニュース&トピックス
コラム&レビュー
メールマガジン
  週刊くるまーと
モバイル対応
  運転免許問題集
ガソリン価格調査
車物知りクイズ
いつでも、どこでも
  iくるまーと(携帯)
くるまーと情報
  ウェブマスターより
広報&報道記事
お問い合わせ
 

info@kurumart.jp


トップページへ戻る

 

コラム&レビュー

新車心象風景:トヨタ・プリウス

 
 新しいプリウス自体に何か違和感を感じるっていう話じゃない。

 なんだかんだ言って、実際の日常使いが可能なHV車を市販してすでに3世代目というのは素晴らしいし、依然技術的な優位性を保っているのも然り。ひとつの分野で最高峰のクルマを作り上げているのはトヨタ、あるいは日本の誇りだろうし。


 スタイリングも、先代を基本にシャープにまとめた欧州スタジオ案はよくまとまっていると思う。まあ、ランプはやっぱり小細工のような気がするけど。

 それより何より、事前受注で8万台、という話だ。

 2万台受注の時点で?な話をここで書いたばかりだけど、すでに4倍である。かつて、初代イストが販売後1カ月で4万台オーバーという実績を作ったけれど、こちとら販売前で2倍と、もう圧倒的なんである。

 これ、やっぱり気持ちが悪くないか?

 もともと日本人が流行に弱いことはよく承知。とりわけ近年はTV報道が臆面もなく「大衆誘導」を展開しているしね。朝青龍イジメ、ミサイル落下、小沢代表や草薙君叩き、いまはインフルエンザで校長先生攻撃、なんて。

 そもそも「エコ」自体が誘導じゃないのか? エコバッグにエコ箸、エコ家電もあればエコ出張とか。エコ冷蔵庫がデタラメだったのは、ある意味こうしたエコ商売の胡散臭さを示していた筈なのに、重く大きな電池を積んで機構を複雑にしたクルマが果たして「エコ」なのか、という視点に戻っての報道はもちろん、ない。


 
 もはや「低炭素のためなら死んでもいい」って世界になりつつあるけど、なんでこうも一方向に突っ走るかな。プリウスはたしかに素晴らしいけど、もう10年間もずっと売っているわけで、何でいまさら各局TVニュースが発表会を一斉に報じちゃう?

 たとえば、トヨタが筆頭株主のあいおい損保は従来から行っていた独自の割引制度で新型プリウスを最大の割引率と発表。もうイケイケ状態。けれども、それはあくまで売る側の、あっちの話。

 そりゃあ、べつに8万人の方々に話を聞いたわけじゃないけど、やっぱりこの数字は異常だ。なにせ維持費の安い軽でもなければ、人気の3列ミニバンでもないし、保守層の好むトランク付3ボックスでもない。おまけに、日本人好みの5ナンバーですらない。もっと言っちゃえば、日本人には結構アレルギーのあった筈のミドルクラスハッチバックじゃないか。

 しかも爆発的ヒットで景気回復・・・ならいいけど、一部新聞報道ではトヨタ車自身も含めた“食い合い”で、全体の販売数は変わらないとの指摘も出ている。そのくらい尋常じゃないってことなんである。

 いや、繰り返すけどトヨタはいいクルマを作ったと思う。だから、今回はあくまで僕らユーザー側の話。もちろんクルマだけの話じゃないけど、何て言うか、こう・・・自分自身の物差しでしっかり立った感じってないもんかな? 騒ぎに巻き込まれないような。ハイブリッドはいいけど、ヴィッツやフィットに載るまで待とう、とか。

 あー、ニュースでは鳩山代表になっただけで民主党支持率アップって言ってるな。こりゃあ、自分の物差しなんて無理な相談ってことか。

(09/05/20 すぎもとたかよし)

日本の自動車評論を斬る!
すぎもとたかよしのブログ
」へ

本サイトへのリンクはフリーですが、画像・文章を転載する際は事前にお知らせください。
(c)2009 MICle Corp. all rights reserved.