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コラム&レビュー

クルマのまわりで:新型プリウス絶好調!

 
 わずか2週間で2万台を超える受注となり、トヨタの幹部は「えらいことになっている」と語ったとか。そりゃあ、240〜250万円になる筈だった話題のクルマを、いきなり205万円にするなんていう、それこそ「えらいこと」を自らやっちゃったんだから当然でしょう。

 これはもう単にインサイト潰しなんて甘いもんじゃなくて、身内の200万円前後のセダンやハッチバックをも壊滅状態にするんじゃないか、と予測する評論家氏もいる。もちろんライバルメーカーも含めて。たぶん、その予想は結構いいところを突いているんだろうと思う。って言うか、2週間で2万台ってそういうことなんだろうし。ただ、これを聞いて僕はチョットなあ・・・と。

 いや、つまり同じ値段なら「プリウス」なのか?という問題なんである。

 たしかに話題のハイブリッド、注目度はバッチリだ。実際に燃費もいいらしいし、おまけに免税対象ときている。ま、25万円補助はプリウスに限らないけど。でも、クルマってそういう理由で決まっちゃうのか、決めちゃうのか。そういう人が圧倒的なのか、という話。


 
 要は車種選択の“浮遊票”の件なんだろうけど、そいつが2週間で2万台、もしかして1ヶ月で3万台オーバーなのかと。もちろん、初期受注という特殊性もあるにせよ、それでも凄まじい数字じゃないか。

 べつに中身は何も変わっちゃいないのに、野党の秘書逮捕がトップニュースになればなぜか自民党の支持率が上がっちゃう国民性だ。ミサイルが飛んでくると騒げば防衛費増額60%賛成とか。同じようにTVがハイブリッドだEVだとやれば皆そっちを向くよなあ・・・とは思うけど。でも、200万円の買い物もそういう「流れ」で行っちゃうか。

 ここんところ販売台数上位がワゴンRやムーヴなのは「軽」という規格だからだろうし、せレナやフリードが売れるのは3列が欲しいから。じゃ、4,5人乗りの小型車を考えたとき、普通のセダンやハッチバックが本当にごっそりプリウスに持って行かれるとしたら、こりゃあずいぶんツマラナイ話だと思う。

 件の評論家氏が言ったことが的中するかどうかまだ分からない。でも、新しいプリウスがいいとか悪いとかではなく、いくら話題満載でもあのスタイルは違うよなあとか、多少の燃費の差があっても個性が欲しいよなあとか、いちクルマ好きとしてはそっち方面をかなり期待したい。いいものとしての選択ならOKだけど、「流れ」で決めるのは寂しいなあと。

(09/04/16 すぎもとたかよし)

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