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コラム&レビュー

新車心象風景:スバル・インプレッサアネシス

 
 先行したハッチバックにトランクを付け足すやり方は、日産ティーダ、ホンダフィット、少し前だとトヨタのプラッツあたりが思い浮かぶ。


 共通して言われることは後付け感だ。取って付けた感じでカッコ悪い、と。以前、ある雑誌のデザイン対談に立ち会ったとき、有名評論家数人が寄ってたかってプラッツをこき下ろしていたっけ。

 僕はと言うと、実はティーダ・ラティオもプラッツもそんなに酷いとは思っていない。何て言うか、あの凝縮感がコンパクトセダンとしての実用性を感じさせて結構面白いと思っている。ま、もう少し言うと、フィットアリアはバランス的にどうにも不安定でいかがなものかと思う。つまりはモノによると。

 で、そういう見方をするとこのアネシスは違和感が少ない。インプレッサ特有の強いキャラクターラインがリアランプまで一気に伸びて一体感を演出している。トランクの長さも絶妙な感じだ。その大きなリアランプはぶ厚いトランクをうまく引き締めているし。


 
 なんだけど、皮肉なことにそれ故個性が感じられないことになっているんである。トランク部分があんまりにもスッと溶け込んでしまって心に引っ掛からない。つまり印象が薄い。ハッチバックに変身したインプレッサの独自性がどっかに行ってしまった。ま、もともとのフロントフェイスの弱さがここでも影響してしまった感じもする。

 この辺の塩梅は相当難しいんだと思う。巧いまとまりと没個性は結構近いところにあるのかもしれないとさえ思える。じゃあ、コンパクトセダンなんか無理なのか?というとそんなこともない。たとえばトヨタのベルタ。ヴィッツの要素を多く採りこんだこの小さなセダンはほとんど表舞台に出てこないけれど、実はトヨタでいちばん美しく完成度の高いセダンだと僕は思っている。いやいや、その前に初代のセダンは非常にまとまりもよかったし個性もあったじゃないか。あのセンスはどうしちゃったのか?

 ま、アネシスはインプレッサシリーズの販売台数を安定させるため、月に500台も売れればいいみたいだ。だから、スバルとしてはそんな心配も要らないんだろうけど。

(08/11/08 すぎもとたかよし)

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