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業界は色々複雑なんだとは思うけど、やっぱり越えてはならない一線ってある気がする。
ダイハツのクーだとかトヨタのラクティスだとか、まあ色んな話は聞こえてはいたけど、何だかんだ言っても最終的には思い止まるだろうなあ、なんて僕は思っていたんである。あるいは、今度出るっていうパッソベースのコンパクトミニバンを充てるのかな、とか。
いつだったか、スバルのディーラーに取材したことがあったんだけど、営業マン氏はそもそもOEM自体が受け入れられないと言い、よもやbBベース車なんか考えられないとこぼしていたのを思い出した。いやあ、しかしホントに出しちゃったんだね。スゴイな。こいつがスバルのディーラーに並ぶんだ・・・。
まあ、日産ではスズキや三菱の軽が売ってるし、マツダもそうだ。商用車の世界でもOEMはある。でもそれは何ていうか、あくまでも「お手伝い」的なレベルの話で、それによって日産やマツダのイメージにおかしな影響があるかと言えばそんなことはない。逆に日産の軽なんかうまいことやってるって感じだ。
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けれども、スバルの場合はマイナス感が大きくないか?商売として月販500台がどのくらい彼らに有用なのか分からないけれど、こんな妙なクルマを売ってる負のイメージの方が勝るんじゃないのかな。少なくとも、販売現場の士気低下はバカにならないだろうし。
たとえば、中身はパッソ・ブーンそのものだけど、せめて殻だけ別物を被せるくらいのことをしてもいいんじゃないかと思う。少しでもスバル・ディーラーで売られる必然性が感じられるなら、それで発売が1年遅くなってもいいじゃないか。どうしてそこまで待てないんだろう?
クルマが売れない、若者が興味を示さないなんて色々不安な声が聞かれるけど、本気でそう思ってるならこうことはしないでしょ。液晶TVのパネルじゃあるまいし、あっちこっちでこんな使い回しなんかしてたら、クルマなんてドンドン趣味性を失うに決まってるじゃん。
ま、エビちゃん効果でたくさん買ってくれるっていうならいいんだろうけど・・・。
(08/11/15 すぎもとたかよし)
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