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コラム&レビュー

クルマのまわりで:クルマの役割

 
 僕よりずっと年上の知り合いが最近初代のミニを購入した。後年のミニはウッドと革でずいぶん豪華になったけど、これはもう少し前の質素な標準仕様で、かつ4MTという希少車なんである。


 なんてコアな、と思ってしまうけど、この方はこれまで日産党で、いまでもサニーが自宅に置いてある。もちろん外国車なんて初めてだ。

 実は、ミニを買ったのはリハビリのためなんである。研究職に就いていた彼は昨年脳梗塞で倒れ、しばらく闘病生活が続いた。けれども、もとよりのせっかちな性格と、病気なんかに負けられないという不屈の意志から異例の早さでベッドを離れ、何と現場復帰まで果たしてしまった。


 
 ただ、そうは言っても体が完全に言うことを聞いてくれるわけじゃなく、手足はまだリハビリが必要だ。で、放っておくと固まってしまう手足の訓練に選んだのが、重いステアリングと岩のようなクラッチを持ったマニュアルのミニだったんである。

 実際、僕も運転させてもらったけれど、ステアリングはもとより、左足は数分で痛みが出てきてしまった。このクラッチ、もしかしてR32のGT-Rより重いんじゃないかという代物だ。が、彼はこれを毎日の片道2時間の通勤に使っているんである。まさに訓練、リハビリだ。

 で、購入後4000キロ以上を走り、そろそろ手足に力が付いてきたということで、近々このミニはお役御免になるらしい。買い手が見つかったら、新たに購入するクルマがもう決まっているそうだ。外国車に目覚めてしまった彼の次候補は何とフランス車である。

 クルマの用途はひとそれぞれだけど、運転を楽しみながら病気の回復にも役立つこともできる。もちろん、危険を伴うような状況ではいけないけど、こうした訓練ならいいだろう。僕なんかはオチャらけた単なるクルマ好きだけど、こういうクルマとの付き合いをしている人は決して少なくないのかもしれないと思う。

(08/04/22 すぎもとたかよし)

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