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大ヒットモデルの後継にふさわしく、キープコンセプト戦略である。
日本での206のヒットは、もちろん魅力的なスタイルがあってこそなんだろうけど、他にも廉価なベーシックグレードの導入や、フツーの5ドアのにもMTを設定するなどの細かい配慮も効いた筈だ。
今回はBMWと共同開発の新エンジンにターボを付けたGTを当初から設定するなど、相変わらず積極的な商品展開だけど、気になることもなくはない。
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まず、そのベースグレードが240万円近くもする。もちろん、ボディが大きく立派になったのは分かるけれど、やっぱりこれは高いんじゃないか。先代の1.4クラスは200万円以下の設定があったしね。
それと、GT以外はATのみっていうのもちょっと。たしかに販売はAT主流だけど、立ち上がりのスタートダッシュにはクルマ好きの心も掴んでおいた方がいいんじゃないかなと。それに、このATの影響なのか、燃費がよくないのも気になるところ。だってMTであるGTの方がスペック上はいいことになっているし。それと、GTが3ドアだけっていうのも考え方が旧いかな。
まさかプジョーまでプレミアムは語らないだろうけど、何だか随分高級になっちゃったなあ、という気はする。素のモデルで150〜170万円、初期だけでもMT設定、5ドアにもターボ。そんな感じの展開があっても良かったんじゃないかと思う。
いや、基本的に好感は持ちますけどね、207。
(07/03/24 すぎもとたかよし)
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