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中古車雑誌を読んでいて気になるのは、やたらと現行型の紹介記事が多いことなんである。つまりは、1,2年、まあせいぜい4年落ちの現行モデルを特集なんかで取り上げることが多い。
これが1世代前、2世代前になると「絶版車」という表現になって、何だか特別な感じで紹介されてしまう。国産車の値落ちは激しいから、そこそこのお金を用意すれば結構新しいクルマが買える。それが現行型なら何とお得なことか、という話なんだろうけど、どうもなあ・・・。
中古車の醍醐味は、当たり前だけど「いま売ってない」クルマを手に入れること。無数の歴代モデルを眺めて「こんなのが、あんなのが」って楽しむこと・・・じゃないのかな。
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そりゃあね、免許とり立ての人が最初に適当なクルマを探そう、なんてことになったら、現行型の年式落ちなんかがピッタリっていうのも分かる。何たってハード面での心配も少ないし。けどさ、現行型だったらわざわざ中古車雑誌のページ割いて紹介することもないんじゃないの? 新車雑誌読んで、じゃあこれの初期型買おう、でいいじゃん。あとは索引に載っていれば。
やっぱりね、中古車の専門誌なんだから、2世代、3世代くらいのモデルを中心に紹介して欲しいよね。マーチやレガシィだったら初代とか、シビックならワンダー、グランドシビックとか。だって、読者としちゃあ、そういうクルマの状況こそ分からないわけで、そこを専門誌に補ってもらいたいワケ。もちろん、メンテナンスやショップ情報も含めてね。
R32スカイラインとか、ハチロクとか、根強い人気車はそこそこ特集されるけど、そういう常連ばっかりじゃなくて、もっと普通のクルマをもっとたくさん紹介して欲しい。そういう視点で見れば中古車の世界は恐ろしく広くて面白いと思う、けどなあ。
(07/03/20 すぎもとたかよし)
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