●「eブランドNo.1は、ダイハツ!」
よもやま話の第2回で「ネットで人気のクルマは?」を取り上げ、Car24の見積り依頼データからみた人気車種をご紹介した。最近も相変わらずスバル「レガシイ」がトップで、三菱「ディオン」、ホンダ「オデッセイ」、トヨタ「エスティマ」「ヴィッツ」などが続く。
さて、先般日本経済新聞社等が実施したネット上の主要サイトを対象とした「ウェブサイト・ブランドランキング調査」によると、首位は「アマゾン・ドット・コム」。以下「イサイズ(リクルート)」「インフォシーク」と続く。
自動車業界は?と見ると、何とランキング9位に「ダイハツ」が!。以下、マツダ(25位)、三菱(43位)、ホンダ(49位)、トヨタ(49位)、いすゞ(70位)、スズキ(76位)、日産(81位)。
ダイハツのページは「技術的要素」「デザイン」「コンテンツ」「アイデンティティ」「マーケティング」「コミュニケーション」いずれの評価項目も平均して高得点をあげている。
トヨタ、ホンダ、イスズは、ヒット率や認知率、表示スピードなど技術的要素の評価が低い。日産はコンテンツ要素が低評価。また、いすゞ、日産は、ブランドイメージを損なう機能や、ユーザーに不快感を与える表現など、減点要素も多い。
記事にあるように、競争が激化するネット業界は“ブランドこそ生き残りの手段”。相手の顔も見えないままにユーザーが個人情報やクレジット番号を開示する“eの世界”では、“リアルの世界”以上にブランド力の有無が企業選択の重要な手段となる。
第2号で指摘したように、登録車シェアでは僅か2.5%に過ぎないスバルが、ネット上では何と13%強を占め、ホンダも8.8%がネット上では18%強と、リアルな市場とヴァーチャルな市場では勢力図は大きく異なる。
今回の調査結果が、必ずしも各社のネットブランドの実力を反映したものとは思えない面も多々あるが(いずれマイクルが独自に評価してみよう)、ネット革命の進展が、リアル市場での業界勢力図を塗り替え得る可能性を、誰も否定できまい。(00/04/01 わたなべあさお)
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