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●「Cカーの世紀」

 日経ビジネス9月11日号が『小さな車の大きな市場〜21世紀の主役「Cカー」を制するのは誰だ』と題した特集を組んでいる。概要は以下のとおり。

 トヨタの「ヴィッツ」シリーズや、新規格軽自動車など「小さな車」が快調に売れている。価格の安さ、高い燃費効率といった経済性はもちろん、小回りの利く操作性、斬新なデザインなどが消費者に受け入れられ、排気量1300cc以下の登録車と軽自動車は既に乗用車全体の40%近くに達した。
 これは一時的なブームではない。地球環境への負荷軽減、家計のリストラ、人口の都心回帰…といった経済・社会の変化に後押しされた自動車市場の「革命」と言うべき現象である。

 グローバルに見ても中国、インド、南米など今後拡大が予想される市場は「小さな車」が主役になる地域であり、地球環境への負荷軽減を至上命題とした最近の国際的な合従連衡も、キーワードは「小さな車」。
 トヨタが新たに800ccクラスの新車開発に乗り出したり、ホンダも小型車用の低燃費新型エンジンを計画するなど、開発競争も熾烈さを増している。自動車のダウンサイジングはまた、鉄鋼、ゴム、塗料など周辺産業にも大きな影響を与える。

 ドイツで自動車が発明されて110年余り。また、ヘンリー・フォードによる大量生産が始まって100年近く。自動車は以下の7つを満たす「Cカー」の世紀を迎えた。
 ・「Compact」 :小さく
 ・「Clean」 :環境に優しい
 ・「Convenience」 :使い勝手がある
 ・「Creative」 :デザインが創造的
 ・「Capacity」 :小さい割に容量がある
 ・「Comfortable」 :乗り心地が良い
 ・「Cost performance」:費用対効果が高い

 さすが日経ビジネス!。よくまとまっており、実際そのとおりであろう。

 私がトヨタ自販に入社したのは1973年。ちょうどその年勃発したのが「オイルショック」。石油価格は暴騰、これを契機に米国の自動車市場はガソリンをがぶ飲みする大型車から、急速に小型車(=日本車)へとシフトした。
 加速度的な輸出増加は我国自動車業界を潤わせた反面、日米貿易摩擦の源ともなり、紆余曲折を経て結局、工場進出・現地生産を余儀なくされた。その一方で、市場には再び高級車ブームが訪れ、日本車もまた大型・高級化した。その代表が「レクサス(日本名セルシオ)」であった。

 あれから30年近くにならんとする。当時の日本車も「デザインが創造的」という点を除けば、まさに「Cカー」そのものであった。
 歴史は繰り返されるのであろうか…。

(00/09/16 わたなべあさお)

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