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●「カー・シェアリング」

 WIRED NEWSによれば、「カー・シェアリング」という新しいクルマ利用サービスが登場、都市の混雑、迷惑駐車、環境破壊を緩和する手段として、欧米各都市に広まりつつある。
 カー・シェアリングとは、個人でクルマを保有するのでなく、公共交通機関やタクシー、レンタカーのように、必要な時に“共同利用”するシステム。通勤・通学など毎日頻繁に使うのではなく、時たま利用したいユーザーを対象とした会員制サービスで、レンタカー(1日単位)代わりに、1時間単位で低料金(500円程度)でクルマを提供する。

 「オンラインで広がるカー・シェアリング(上、下)」参照

 同記事によれば、このアイデアは1987年にスイスで始まり、スイス国内の利用者は3万人以上にのぼる。現在スウェーデン、ドイツはじめヨーロッパの350以上の都市で7万人が利用、北米各都市でもサービスが提供され始めた。
 スイス連邦エネルギー庁が行なった調査では、カー・シェアリングが燃料消費を削減し、人々に運転時間の短縮を促し、自家用車の購入を大幅に減少させていることが明らかになったという。
 一方、売上の減少を危惧し、レンタカー会社やタクシー会社は、カー・シェアリングに反対する。しかし、メンバーの30%が入会後に自家用車を売却し、タクシーの利用頻度が2倍になったほか、長距離移動にはレンタカーを利用する傾向が強いという調査結果もでている。
 そして、カー・シェアリングの推進に大きな役割を果たしているのがインターネット。地域住民の関心を高め、宣伝広告し、メンバーを募り、会員登録から車の予約、支払まですべてオンラインで行える。

 我国でも、昨日の報道によれば「21世紀初頭の交通政策の在り方」を検討している運輸政策審議会は中間報告で、自動車排ガスによる大気汚染や地球温暖化などの環境問題と、高齢化の進展による交通事故の増加が克服すべき大きな課題になると指摘。環境にやさしい交通体系実現のため、複数世帯でのマイカーの共有促進や、都心部への自動車流入規制の実施などにより、自動車に過度に依存しているクルマ社会の見直しを強く求めているという。

 今回の記事で、「カー・シェアリング」という言葉を初めて知った。“カー・シェアリング”そしてその普及に欠かせない“インターネット”。クルマ社会も、欧米が遥か先を行っているようである。

(00/06/10 わたなべあさお)

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