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●「環境にやさしいクルマとは」

 先月のダイムラークライスラーによる三菱自動車への出資に続き、今月もルノーとボルボのトラック部門での資本提携、BMWのローバー売却など、世界の自動車業界の再編劇は止まる所を知らない。既に我国でも、トヨタ(日野・ダイハツ)、ホンダを除き、いすゞ・スズキ・富士重工がGMの、マツダがフォードの、そして日産がルノーの標的となり、傘下に入った。
 錚々たる自動車メーカーが、M&A(合併・買収)に邁進するのは何故だろう。答えの一つは、次世代をにらんだ省エネ・省資源など環境保護技術や、ITSなど先端運転技術の開発と巨額の投資負担に、各社が単独では耐えられなくなってきているからだ。

 環境問題(地球環境と地域公害)への関心の高まりとともに、“環境にやさしい”クリーンビークルが次々と発表されている。これらの中には、石油資源の枯渇に配慮した代替エネルギー車の役目を合わせ持っている車も多い。
 クリーンビークルは、モーターで走る車とエンジンで走る車の2つに大別される。モーターで走るクルマには、電気自動車(EV)、ハイブリッド車、燃料電池車がある。ハイブリッド車はトヨタの「プリウス」を皮切りに、ホンダの「インサイト」、日産の「ティーノ・ハイブリッド」が相次いで発売された。
 燃料電池とは、水素を燃料としてそこに空気中の酸素を反応させて電気を作る発電器で、燃料電池こそ21世紀の自動車用エンジンの本命と、各社が開発にしのぎをけずっている。
 エンジンで走るクルマには、直噴エンジンや自動アイドリングストップ装置など燃費を極めて良くした「3リッターカー(3リットルの燃料で100km以上走れる車)」や、石油の代わりに、天然ガスやメタノール、水素を燃料とするエンジンが開発されている。

 地球環境にとって、“省エネ”や“低公害”を実現するクリーンビークルが必要不可欠なのは言うまでもない。しかし、“省資源”もまた地球環境にとっては極めて重要である。
 メーカー各社は、これまで大した理由もなく横並びで“売らんがための”モデルチェンジをほぼ4年毎に繰り返してきた。多くのユーザーもまたその度毎に買い換えに勤しんできた。ほぼ10年毎のモデルチェンジサイクルを取ってきた、ベンツやBMWなど欧州メーカーの姿勢とは意を異にする。無用なモデルチェンジのために貴重な資源が如何に無駄になってきたか…。

 “よいクルマ”そして“環境にやさしいクルマ”とは、“丈夫で長持ちするクルマ”でもある。これを作ることこそメーカーの責務に他ならない。新技術や巨額の投資などなくても十分可能なハズである。
 我々ドライバーも、よいクルマを選び、末永く大切に乗りたいものである。そして、無用のアイドリングや、急発進・急加速・急ブレーキを止め、相乗りや公共交通機関を利用するなど“エコ・ドライブ”を心がけようではないか。

(00/04/29 わたなべあさお)

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