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●「WiLL Vi」と「セラ」

 トヨタが1月17日に発売した「WiLL Vi」が、発売後一週間で1200台を受注するなど好調に推移している。同車はトヨタがリーダーシップを取り、20〜30代の“ニュージェネレーション”をターゲットに、松下電器やアサヒビールなど5社と共に発足させた異業種合同プロジェクト「WiLL」のブランド名を冠した第一弾の車である。

 「WiLL」誕生の主役は、97年に発足した社長直轄の新事業開発組織「VVC(ヴァーチャル・ベンチャー・カンパニー)」。大企業・トヨタを変えるべく、アンチトヨタの観点から誕生した。

 幌馬車を連想させるトヨタらしくない独創的なデザイン。ヴィッツ三兄弟とエンジンやプラットホームを共有するにもかかわらず、実用性を優先したこれらとは全く異なる商品コンセプト。東急ハンズやお台場の「メガウェブ」などビスタ店以外での購入申し込み件数が全体の1割を超え、新しいマーケティング手法の実験という狙いも、上手く行っているようである。

 マイクルが「WiLL Vi」から連想するのは、10年前発売された「セラ」。ガルウィングを採用したセラは、スターレットをベースに開発され、WiLL Viに匹敵するユニークな車であった。わずか数年で発売中止となったが、下記ページに代表されるように、熱烈なセラファンは今でも多い。

 ・「TOYOTA SERA FAN CLUB」
 ・「セラ ガルウイングフリーク ホームページ」

 当時、セラもWiLL Viと同じ意図と役割を担って企画された。違いは企画・開発が「VVC」のような独立した組織ではなく、既存のままの体制で行われた事。何度も繰り返されたデザインや仕様変更など、発売までに要した期間や工数はWiLL Viを遥かに上回る。横目で見ていた隣のセクションのセラ担当者の苦労が改めて思い出される。

 「WiLL Vi」でトヨタは変ったのであろうか。

(00/02/12 わたなべあさお)

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