●「ネットで人気のクルマは?」
1月の新車販売台数は、登録車(軽自動車を除く乗用車・商用車)が前年同月比2.9%増の24万8千台、軽自動車が同じく1.8%増の12万5千台と、ようやく底打ち感が出てきたようである。
車名別の販売台数を見てみると、トヨタのヴィッツ・ファンカーゴ・プラッツ3兄弟とカローラ・クラウンが上位を占め、日産のキューブ・マーチ、ホンダのオデッセイ・ステップワゴン、マツダのデミオ・MPVがベストテンに入っている。軽では、相変わらずスズキのワゴンRが強く、ダイハツのムーブ、ホンダのライフと続く。
「日本自動車販売協会連合会」
「全国軽自動車協会連合会」
さて、ネット上での人気車種はどうなっているだろうか。1月末までの「Car24」の新車見積り依頼データを分析してみよう。
最も多いのはスバルのレガシィで全体の約1割を占める。以下、オデッセイ、ファンカーゴ、ワゴンR、ヴィッツ、エスティマ、パジェロ、MPV、フォレスター、デミオと続く。
メーカー別には、登録車シェアでは僅か2.5%に過ぎないスバルが、ネット上では何と13%強を占め、ホンダも8.8%がネット上では18%強と、リアルな市場とヴァーチャルな市場では勢力図は大きく異なる。
「販売台数=商品力×販売力」というのが、これまでの定説であった。情報化・ネット化の進展により「情報力」という新たな要因が加わった。ヴァーチャル市場が成長することにより、業界勢力図は今後どう変化するだろうか。
(00/02/17 わたなべあさお)
|