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コラム&レビュー

新車心象風景:トヨタ・カローラ

 
 誕生40周年を迎えて登場した新しいカローラだけど、皆さんの目にはどう映っているだろう。僕にはどうもいまひとつな感じで、それは多分コンセプト的に大きな変化がなかったからだと思う。


 たとえばバブル真っ盛りに登場した7代目はとにかく大きく豪華にだったし、ニューセンチュリーバリューを掲げた先代は欧州車的な合理主義を取り入れてみせた。その是非はともかく、どんなクルマにしたいのかが分かり易かったんである。それに比べるとこの10代目はコレという売りがどうも見えにくい。クラスを超えたとしてパーキングアシスト機能やミリ波レーダーの搭載が謳われているけれど、まあそれはクルマ自体とはちょっと違うしね。

 けれども、現行ヴィッツやベルタのそつない作りからも想像できたように、作りの良さは相当みたいだ。内外装とも「価格を超えた感」にあふれていて、まさにトヨタの面目躍如といったところなんである。

  


 
 僕はカローラに興味はないけれど、でもこのクルマに乗っていれば何の不満もないんだろうなあ、と思うことがよくある。高級感ある内外装、不足ない動力性能、静粛な室内、付いてないものがない装備類、そして恐らくは10、20万キロ乗っても壊れないだろう絶大な安心感。僕みたいに旧いクルマに乗っているとか、あるいはアルファみたいなラテン車に乗っているとか、そういうマニアは好きで乗っているといいながら、何らかの不安や不満を持っていたりするけれど、カローラにそんなものはない。つまり、カローラに乗ってしまえばどんなに楽になるだろう、と。

 そんなクルマが150万円あたりで買えるんである。そう考えると、一番合理的で賢いクルマ選びをしているのは、実は妙なマニアじゃなくて、たいしてクルマに興味なんかない、このカローラに乗り継ぐような人なんじゃないかと思ったりするんである。

 じゃあ、自分は買うのかと言えばそんなことはないのだけど、とにかくカローラにはそんなことを想像させる力がある。ああ、あっちの世界に行っちゃおうかなあ、と思わせるものがある。
 で、それはそれでひとつの実力と言えるんじゃないかとも思うんである。

(06/10/12 すぎもとたかよし)

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