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コラム&レビュー

クルマのまわりで:ジュネーヴショー雑感

 
 今年のジュネーヴは日本勢が目立っていたなんて声があるけれど、ホンダのシビックも、スバルのXVも、三菱のエクリプスもいまひとつピンと来ない。唯一、レクサスの新型LSは早く実車を見たいと思うけれど。

 一方、外国車ではボルボのXC60が意外に想定内で、これは次の40シリーズに期待かと。A4雑誌方面ではベストとの声も高いアルピーヌ110は、ボンヤリしていてどこがいいのかよくわからない。まあ、クルマ好きの郷愁に訴え掛けるんだろうけど。

 そんな中、個人的なハイライトはジウジアーロが帰って来たことかもしれない。

 VWグループとなったイタルデザインを去るのが、マエストロだけでなく息子のファブリツィオも連れてというところが、何となく近々の活動再開を思わせるところだった。今回、早くも新会社GFGによりコンセプトカーのお披露目となったわけだから、退社時にはそれなりの仕込みがあったわけだ。

 で、今ショーではそのイタルデザインと両社ともがスポーツカーを持ち込んだのが面白いところ。イタルのゼロ・ウーノが近作に準じて若干煩雑さを感じるのに対し、均整を保ちつつ新しいインパクトを打ち出した中国メーカーからのGT96は、実に「らしい」提案だ。



 
 そのイタルは、ゼロ・ウーノで少量生産の新ブランドを発表した。実際にはグループ内で様々な仕事をしているんだろうけど、表向きにはそこに活躍の場を見出す格好なんである。


 けれども、イタルの歴史を踏まえれば、これには結構な違和感がある。わずか数台の高級スポーツなどではなく、本当はVWやアウディ、シュコダなどにこそ名前を使うべきなのに。

 そうなると、GFGには今後できるだけ多くの実用モデルを手掛けてほしい。もちろん、各社のインハウスデザインが充実するいま、多くの外注があるとは思えないけれど、マエストロの名前を最大限に利用した活動を期待したい。

 国内外を問わず、ムダに過剰な表現か、あるいは退屈な造形が行き交う現状に対し、いま一度、自動車デザインの肝を見せてほしいと思うんである。

(17/04/03 すぎもとたかよし)

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