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コラム&レビュー

クルマのまわりで:スズキ・バレーノ発表会へ出掛ける

 
 今日、スズキ・バレーノの発表会に行って来ました。

 ご存知のとおり、バレーノはインドからの逆輸入車。アジア圏からの逆輸入車というと、日産マーチや三菱ミラージュなど、少しお安い系のものを想像しますが、バレーノはスイフトよりひと回り大きな上級車種という位置づけで、その点新鮮な感じがあります。

 長い経験を持つインドから日本へ持ってくるというのは、スズキにとっては相当な出来事のようで、今日は珍しく鈴木修会長が出席していました。さらに、駐日インド大使も挨拶に登壇するという力の入れようです。


 で、バレーノは軽でダイハツに若干遅れをとるスズキが、より収益の大きい小型車で盤石なラインナップを築くべく、イグニスから時間をとらずして持ち込んだということのよう。

 
 スイフトの1.2リッターNAエンジンに加え、ウワサのブースタージェット、1リッター・ターボエンジンを導入したのも上級クラスっぽいところ。NAを回してナンボという楽しみもあるでしょうけど、豊かなトルクで余裕のある運転というのが自分の好みなので、このエンジンシリーズには期待してしまいます。これがスイフト・スポーツに使われるといいな、とか。

 いわゆる質感についても、修会長が今日再三話していたとおり「インドだから」といった先入観が不要なほど”ふつう”にできています。というか、ヴィッツあたりよりよほど作りはいい。

 まあ、仮に作り自体に難がなくても、商品として受け入れられなくては結局販売には結びつきません。つまりはソリオじゃなくて、背の低いこのハッチバックを選ぶ理由が日本市場にあるのか否か。

 その意味で、スズキの新しい提案は結構な賭けなのかもしれませんが、年間6000台という販売目標はそのひとつの回答なのかもしれません。

(16/03/09 すぎもとたかよし)

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