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コラム&レビュー

クルマのまわりで:オートサロン雑感

 
 先週の金曜日、オートサロンに行って来ました。

 本家東京モーターショーがビッグサイトに移ってからも、このカスタマイズイベントは幕張で健在です。3日間しかないこともあるでしょうけど、初日の報道公開日朝イチから結構な盛況ぶりですし、来場者数更新もなるほどなと。

 今回もメーカー系をメインに観てきたのですが、もはや単に「参加しておく」という状況ではなく、年々明快なテーマを設けつつあるというのが印象でしょうか。ここでは気になったところをかいつまんで書いてみます。

 マツダは回転テーブルに置いたRXーVISIONが相変わらずの人気でしたが、ゲーム世界をモデル化したLM55もなかなかの反応で、東京ショーの日産版よりも見るべき部分がありました。こういう何でもアリでこそデザイン力の差が出るような気がします。


 その他は昨年に準じたレースコンセプトですが、こちらは少々物足りない感じ。とくにグラフィック面は昨年と同じ処理で、どうせコンセプトカーなのであればもっと柔軟に見せ方を変えてもいいと思います。

 日産は3台のロリータレンピカ・コンセプトを用意しましたが、どうもいまひとつピンと来ません。フランスで好評のカスタマイズらしいですけど、特段新鮮さを感じるほどの具体的な提案は見当たらず、ちょっとした特別仕様車レベル。このブランド何?という疑問が先に来てしまうのはマズイかと。


 ホンダは無限とモデューロを明快に分けた配置が分かりやすく、とくにモデューロの純正パーツとしての完成度は高かった。これなら市販車での活用をもっと上手く提示するべきかなと思います。

 個人的にはホンダアクセスによるガーリーな?提案が毎回楽しみですが、今年もN-WGN・Daily luxeが面白くまとまっていました。前回のN-ONEもセンスがよかったし、こちらも市販グレードでの展開を期待したいところです。


 ダイハツは昨年に続き主役はコペン。クーペとワゴンの提案は、担当デザイナー氏によるとコペンの新たな可能性を示したいという意図だったとか。

 昨年はサードパーティによる数種類の提案が並びましたが、その後肝心の着せかえパーツが順調に展開しているようには見えません。それは最初からわかっていたことですけど、早くもメーカーからの新提案があったわけです。


 今回はよりエレガントなクーペの方が好評のようでしたけど、これは言ってみれば初代に通じる佇まいで、だったら最初からこっちを目指せばよかったのになんて思います。ま、屋根は開きませんけど。

 
 スバルは86とレヴォーグのSTI版が注目されてましたけど、個人的にはXVがよかった。ブルー一辺倒だったSTIが、今回初めてオレンジ色をテーマにたという新規提案です。ベースがXVだからこそのカジュアルな発想だそうですけど、こういう展開は歓迎です。


 アイサイトで新しい層を開拓したスバルですから、スポーツ方向もまた広い視野で企画してはどうかと思いますね。

 スズキは近日発表のイグニスを持ってきましたが、東京ショー同様市販車の展開が多かった。とくに目立ったクルマがあったわけではないですが、アルト・ワークスという発表済みの市販車に人気が集まっていたのがスズキの強みを感じるところです。

 トヨタはえらく広いブースにたくさんのクルマを並べましたけど、まあ何ともスカスカな内容だったこと。東京ショーのS-FRがあるかと思えば、なぜがFT-1が隣にあったり、マッチョマンと並んだG'sも相変わらず退屈だし。

 トヨタはレクサスも微妙に寂しい展示でしたけど、とにかくテーマが見えなかったですね。近くにあるものを集めてきただけというか。これなら、今回TRDブースに押しやられた?シエンタやクラウンのMb・Gbシリーズを大きく展開した方がよほど面白いです。


 外国車勢では、メルセデスがAクラスからGLE、スマートなどを広いスペースに並べ、カスタマイズに限定しない、若年層の取り込みにフォーカスした点が印象的でした。台数は少ないですが、X1や2シリーズを持ってきたBMWも似たような発想かもしれません。ただ、どうせならグループのミニと一緒に出展した方がいいかも?ですが。


 一方、ルノーは小さなブースながら、RSシリーズの展示はキリッとしていてオートサロンっぽいし、新しいトゥインゴもいいスパイスになっていました。その点、VWはしっかりゴルフとポロのGTIやRシリーズを並べましたけど、いかんせん華やかさに欠けたのが課題かもしれません。

 残念なのはアウディで、TTとふつうのA3という選択が意味不明。オートサロンで客層を開拓したいなら、S1やS3、RS4あたりがいいんじゃないかと思いますが。

 いずれにしても、外国勢はメルセデス以外のブースが小さく、かつバラけているので、それだけでも大きく損をしている感じ。これは昨年も同じだったから、主催者に再考してもらうべきだと思います。

 オートサロンでメーカーが大きな顔をするのには賛否があるかと思いますが、集客にはこの2面性が役立っているのは事実かと。

 だとすれば、メーカーは東京ショーとどうやって差別化を図るのかが問われるところ。それが今後の楽しみでもありますね。

(16/01/18 すぎもとたかよし)

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