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コラム&レビュー

自動車雑誌を斬る!:東京ショーは熱かった?

 
 何かこう、見方が短絡的になっているんじゃないか。

 東京ショーが終わり、各自動車メディアでは振り返りの記事が掲出されている。取り上げ方はいろいろあれど、しかし内容はどれも似たようなものだ。

 たとえばいま手元にある『NAVI CARS』もそうで、今回のショーはマツダのRX-VISIONとトヨタのS-FRに代表されるスポーツカーの復権、そして日産IDXコンセプトなどの自動運転が主役で、そこにトレンドが見えたと。


 たしかに、今回の目玉なんて話ではそんなまとめになるんだろう。WBSや報道ステーションなど、TVメディアでは自動運転など嬉しくて仕方がない素材だったようだし。

 一方で、来場者が一割減だの、若者のクルマ離れだの、あるいは国際ショーとして東京はどうなんだなんて話もあるんだけれど、これまた同じくスポーツカーが特徴的だっただの、結構な熱が感じられただの、正体不明な楽観論があちこちで見られる。

 で、そんな中、今回のショーで言えば、個人的にはスズキのブースにいちばんの可能性を感じたんである。

 まず、純粋なコンセプトカーのマイティデッキとエアトライサーでキッチリ新しい提案を見せ、その出来もよかった。さらに、近日発売予定のイグニスでは特別仕様をコンセプトカー扱いにしつつ、市販版もしっかり数台を用意した。そして、こちらもまたいい出来。

 さらに、アルトではワークス、ハスラーでは仕様変更版として新色ボディを並べた。つまり既存車でも見るべき展示車をちゃんと用意し、結果、実に地に足の着いたブースになっていたんである。


 
 考えてみれば、そもそもモーターショーはコンセプトカーだけじゃなく、既存ラインナップもしっかり揃えて自社の取り組みを見せる催しだった筈。

 実際、ユーザーからしてみれば、未来のコンセプトカーも見たいけれど、いま売っているクルマを一度にまとめて触れることのできる貴重な機会なんである。もちろん、それが近日登場の最新仕様だったりすればなお嬉しい。

 大規模な海外のショーにしたって基本はそのパターンで、どちらかと言えば純粋なコンセプトカーは”展示の一部”といった扱いだろう。いや、東京ショーだって外国メーカーはそれに近い展示になっている。

 そんなもので見応えのあるショーになるのか?と聞かれれば、現行ラインナップがどれも魅力的であれば十分可能だと答えたい。いや、結局話はそこに行き着くと。

 だから、セールス優先の退屈なラインナップを敷いておいて、ショーの時だけ未来チックなコンセプトカーを並べたところで、それをわざわざ見に行こうなんて思うのはなかなかに濃いファンばかり。それじゃあ、大きな単位での来場者数増は到底望めない。


 メディア、ジャーナリストという視点から考えれば、いい加減その辺から言及を深めないと根本的な解決には向かないだろう。少なくとも、ショー会場でガイドツアーをすればいいってもんじゃないし。

 クルマを買って乗りやすい環境、しっかり作り込まれた魅力的な市販車、集大成としてのモーターショー。これらがグルリと回ってこそ業界の活性化があるんじゃないか。そういうことなくして、ショーだけポッと盛り上がるなんて魔法はないんじゃないか。

 そうであるなら、メディアがやるべきことは安易な現状追認ばかりじゃなく、至極当たり前のジャーナリズムを徹底して貫きとおすしかないんである。

(15/12/21 すぎもとたかよし)

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