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もらい事故は、たぶん初めてだと思います。
某ファストファッション店の駐車場で列についていると、前の軽ワゴンがバックを始めました。あれ、これは後ろを見てないなと気づいたときにはすでに手遅れで、ワゴン車のリアが愛車ジェミニの左フロントに接触。
微速でのことですから大きな被害ではありませんでしたけど、それでもフロントバンパー左の塗装がはがれ、バンパー自体も左にズレてしまいました。もちろん、相手側の全面的過失で、行き付けの工場に即入院です。
急なことで代車はなく、これも先方の保険でレンタカーを準備してもらいました。これがまあ、先日ここに色々と書いた現行ヴィッツだったのは皮肉でしょうか?
28歳のジェミニには、すでに新品のバンパーなどありませんから、今回「割れ」がなかったのが救いです。バンパーを外すとステー類も若干曲がっていたそうです。これが果たして今回の接触が原因か否かは不明ですが、板金担当の方が非常に丁寧な方で、ひととおり周辺各所の修正をしたうえで塗装に移ってくれました。
そうこうして3週間。ぶつかった時の「元に戻らなかったらどうしよう・・・」という不安は完全に払拭され、いままで以上に端正になったか?と思わせるくらいの修復具合でジェミニは戻ってきました。取りあえずはめでたし。
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あ、レンタカーのヴィッツは最新のクルマとして実に快適でしたね。何しろスイッチひとつで鍵が開くこと自体僕にとっては素晴らしいですから。着座位置も高くATで便利な運転は、毎日の通勤を実に楽チンにしてくれました。
と同時に、どんどんクルマの印象が薄くなり、楽しみも感じなくなるんですよね。ボディはガッチリしてますが、非力な軽量エンジンはギャーギャーうなって安っぽいし。もう完全な道具。
面白いもので、ジェミニが戻ったときには「やっぱり旧いなあ」と感じるわけですが、1日も乗っていればより密度の濃い乗車感が心地よくなります。旧いけれどちゃんとした感がある。冷静に考えれば28年前のクルマに“勝ち目”はないわけですけど、やっぱりその辺がクルマの奥深さなんでしょうか。
(14/06/10 すぎもとたかよし)
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