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コラム&レビュー

第37回東京モーターショー「コンセプトカー・デザイン散策−スズキブースの巻−」

今度はどうも・・・
 何だか雑誌などでは妙に評判のいいコンセプトS2。以前からスズキは東京のショウの度にコンパクトスポーツの提案をしていて、それはかなり魅力的であることが多いのだけど、結局それらはいつもコンセプトカーのまま終わっていた。けれども、今回はいよいよ市販前提ですとの珍しいアナウンス。と、思ったら、今度はクルマの魅力がなくなってしまったんである。どうしてこのクルマがそんなに評判いいのか、僕にはどうにも理解できないでいる。

崩れてる?
 どこがよくない?
 ひとことで言うとバランスがおかしい。
 小さなボディの割に大きなヘッドライトを付けたフロントは、いささか顔がデカ過ぎのイメージで、これに対してリアセクションは小さなノッチがポコリと付いているだけだから、どうにもバランスがとれていない。前に向かって広がるように見えるフロントウインドウが、さらにそのアンバランスさを後押ししている。ボディに対して随分と大きなタイヤのお陰で何とかギリギリ保っているとしか思えない。
 また、フロントやリアが曲面を多用しているのに、なぜかサイドウィンドウが定規で線を引いたようなガチガチの直線で、これまた何ともバランスが悪い。この気持ち悪さはウィル・サイファに匹敵するんじゃないか?
 ついでに言えば、メルセデスのSLK、プジョー206CCなどから流行の兆しが見える電動格納式メタルオープントップ群の中でもダントツのカッコ悪さなんである。いや、後発でここまでひどいデザインとはどう考えたらいいんだろう?

ジムニーかも
 ランドブリーズは660tエンジン搭載ということから、次期ジムニーなのでは? という声が多い。
 仮にこのクルマが次期ジムニーの習作だったとしても、それは本当にエッセンス、雰囲気だけを取りあえず形にしてみただけなんだろうと思えるから、本当はここで細かいことを書いてもあんまり意味がないかもしれないけど、まあひとこと。

同じ轍を?
 残念なのは、あの偉大な初代から2代目への移行に失敗した経験が、ここに生きているとは到底思えないことなんである。
 初代をほとんど無意味に丸く膨らませて個性をなくした2代目に比べ、このランドブリーズはさらに意味のない要素ばかりを詰め込みすぎている。いくら自然素材がテーマと言っても、まるで画用紙の工作みたいなフロントグリル、思い付きのように段差を付けたサイドウィンド等々・・・。最終的に丸でも角でもいいのだけど、初代が持っていたあの普遍性はどこに行ってしまったのよ?
 偶然か否か知らないけれど、スズキはエスクードについても全く同じ過ちを犯している。初代の機能美溢れる明快なボディに比べ、現行の惰眠をむさぼったようにブヨブヨ太ったカタチは一体どうしたことか。これらは実際の販売台数にも影響が出ていると思うのだけど、その点スズキはどう認識しているんだろう。もう国内なんかどうでもいいってことなのか?
 実際に次期ジムニーの登場まではしばらくの時間があるだろうから、どうか長い時間に耐えうるような良い仕事を見せて欲しいと切に願うんである。

(04/02/29 すぎもとたかよし)

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