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コラム&レビュー

新車心象風景:ホンダ・オデッセイ

 
 たとえば、日産の初代セフィーロやスバルのアルシオーネSVX、あるいはユーノス500とか。

 先進性や新提案が理解されず、最後まで販売台数に結びつかなかった残念なクルマは結構ある。その場合はたいていフェードアウトするか、趣旨換えしてつまらないクルマになったりするのが常だ。けれども、新しいオデッセイはそうじゃなかった。


 FCXクラリティで提示された新しい顔や、最近のフィットやフリードと同様V字基調のリアまわりをしっかり採用しているけれど、シルエットとしちゃあ、まあ同じだ。だから、ホンダは低床構造を利用したこの低いボディに相当な自信を持っているんだと思う。

 つまり、先代はちょっとしたタイミングが悪かった、という判断なんじゃないかと思うんである。クルマとしてはよかったのに、この背の低さがうまく伝わらなかった。いいタイミング、うまい広報をもってすれば本当は成功する筈なんだと。


 
 じゃあ、どうしようか? まずは先述の新しい顔やリアの移植。そして、いまどきの抑揚のある面に、分かりやすいキャラクターラインで「同じようだけど、カッコよくなったでしょ?」というメッセージ。これで再チャレンジを敢行したんである。もちろん、昨今の状況を勘案した燃費対策や各種便利機能も忘れていない。

 で、もうひとつ奮発してジョージ・クルーニーの起用だ。「男」というベタなコピーとともに、インパクトのある広報活動で再チャレンジを支援する。これでどうだ、今度は納得したか? とユーザーに問う。

 個人的には、ショルダーラインを筆頭にスタイリングの明快さがすっかり消えてしまったのが?なんだけど、ただ、面白い提案だった先代の商業的失敗に再チャレンジした点にはとても興味がある。これが明らかに成功すれば、かなり貴重な実験結果になる筈だと思うんである。

(08/10/19 すぎもとたかよし)

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