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コラム&レビュー

新車心象風景:トヨタ・アルファード/ヴェルファイア

 
 女性の品格っていう本がベストセラーになったけれど、誰かクルマの品格って本出してくれないかなあ、と思う。

 そもそも、ライバルをパクッた時点で品格のなさを示したわけだけど、それをまんま進化させたクルマもまた同じこと。さらにノア、ボクシーにならって兄弟車まで作っちゃうところも何と言うか。


 それにしても開発コンセプトなんである。「本当の贅沢を知ったのはこのクルマに出会ったから」「ゲストの驚きと感動の言葉に、オーナーに確かな誇りをもたらす」「オーナーが皆に胸を張れる、所有する歓びと誇り」

 300万円からでも結構豪華だね、なんて話はあるかもしれないけど、これが「本当の贅沢」ってスゴイこと言うよなあ。だいたい何に対して「本当」なんだか分からないし、一体どういう生活しているとこれが「本当」なんてことを人様に言えるんだろう。


 
 おまけに、このクルマ買って「誇り」感じちゃうってどんな人よ。 何で胸を張れるわけ? デカイから? 顔が目立つから? この時代錯誤な男根思想は一体どういうこと?

 いやー、環境問題に加え、このロハスな時代にこんなクルマ乗っちゃってお恥ずかしい、ってな姿勢がいまどきかと思うんだけどねえ。まあ、先代も売れたし、利益幅もあって美味しい商品なんだろうから作るのは分かるんだけど、もちょっと謙虚な感じでもいいんじゃないのかなあ?

 でも、マーケティングに長けたトヨタのこと、本当に最近のユーザーはこんなんで「本物」とか「誇り」とか感じちゃったりして。たぶんその実態は「ちょっと豪華」や「自慢」なんだろうけど、巧みに誘導されちゃうと。

 あ、でも、最後の方に「先代比20%の燃費向上でオーナー自身にも深い喜びを」っていう、実に庶民なフレーズがいきなり出て来るのが結構おかしいよね。ここにはもう「誇り」はないみたいで。

(08/05/16 すぎもとたかよし)

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