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コラム&レビュー

新車心象風景:メルセデスベンツ・Cクラス

 
 今回ワゴンが加わった新生Cクラス、なかなか難しいところに来たなあと思う。


 新しいCは先行したSに沿って“よき時代のメルセデス”を目指したように見える。曲線を抑え、比較的ボクシーなスタイルがそれを表現している。でも、よき時代、具体的にはW124のEクラスや祖先の190Eのような「名車」に戻ったかと言うと、そこんところが難しいなと。

 たぶん、BMWやらアウディというライバルが独自の高級感を確立したことがあるんだと思う。しかも、その間に当の自分はアメリカ資本と組んでコスト削減に邁進していたことも結構響いてたり。つまり、同じような値札で圧倒的なクオリティを感じさせることはもうできないし、じゃあ100万か200万円上乗せの高級化でライバルと渡り合えるかというと、そうもいかない。


 
 取ってつけたかのようなサイドラインがありきたりであるように、つまりメルセデスはもう普通のクルマにしかなり得ないのだと思う。採算度外視だとか、オーバークオリティだとか、そういうよき時代の逸話は手に入れられないんじゃないかと。

 当面、この原点回帰っぽいボディで以前のオーラを取り戻したかのような作戦で行くんだろうけど、「やっぱりメルセデスは違う」の声を獲得するためには、何か新しい価値観を探してくるしかないような気がする。いや、それが何なのか僕も分かっちゃいないんだけど、少々ごっつい形とか、そこそこ質感に気を使ったインテリアとか、あるいはアジリティとか、そういうのじゃないことは確かなんだよなあ、とは思うんである。

(08/05/02 すぎもとたかよし)

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