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■クルマのまわりで「東京モーターショウの憂鬱

はじめに
 一体コンパニオンとカメラ小僧の「撮る」「撮られる」の関係は、いつからこんなにも定着してしまったんだろう。クルマ好きである以上、僕は当然この催しに興味があるし、もちろん必ず足を運ぶわけだけど、反面どうしても憂鬱なのがこの両者の存在だ。いや、実際ホントに勘弁してほしい。ハッキリ言って邪魔だ。

うるさい奴ら
 僕は自著でモータースポーツでのキャンギャルについて触れているけれど、モーターショウにおけるコンパニオンも話はほとんど同じだろうと思う。
 僕だって男だから、おヘソや脚を露わにした女性に興味がないなんてことは断じてない。そんなキレイ事は言わない。けれども、当たり前だけど、それは時と場合によるんである。こんなこと書くのもバカバカしいけれど、モーターショウはクルマの祭典なわけで、僕が入場料1200円を払って見たいのはそのクルマ達なのだ。
 ところが、空いたブースでゆっくりコンセプトカーを見ていても、その前にコンパニオンが現れ、けたたましい音とともにショウタイムが始まると、どこからともなくカメラ小僧(といっても実際は小僧ばかりじゃないのが余計に悲しい)がウヨウヨと集まりだし、アッという間に黒山の人だかりとなってしまう。もうこうなってしまってはクルマなんぞじっくり見ていることなんてできやしない。まったく何ていう鬱陶しい輩たちか!

メーカーの意識
 まず僕が気に入らないのは、半裸のコンパニオンを展示車の横に立たせたり、ステージ上で踊りながらスペックを説明させたり、こういうバカげたことを東京だけでやっているということだ。同じ国産メーカーでも、海外のショウでこんな学芸会のようなマネをしているなんて話を、少なくとも僕は見たことも聞いたこともない。つまり、メーカーはこうしたバカ騒ぎが「子供だまし」だということを十分承知でやっているわけで、もう確信犯なんである。
 たしかに開催国それぞれの事情に合わせた演出というのはアリだと思うけど、なぜ日本だけがカメラ小僧の期待に応えるような次元の低いことをやってしまうのか?
 こんなにユーザーをバカにした話はないじゃないか!


あやつり人形
 もうひとつ滅入るのは、そのコンパニオンのあまりの無能さぶりだ。仮にド派手な衣装をまとっているにしても、展示車なりについてある程度踏み込んだコメントなり解説ができるならまだ我慢もできるけれど、残念ながらそんなことは到底期待できない。
 いや、そんな知識を備えようとか、質問に答えようなどということ自体頭にないんである。実際僕はいくつかのブースでごく単純な質問をしたのだけど、全く答えられないばかりか、質問した途端、間髪入れずに「しばらくお待ち下さい」と言い残して説明要員を呼びに行ってしまうのである。
 こうなれば、もちろんステージ上で元気よく解説する展示車のコンセプトも単なる台本の丸覚えなわけで、これほど興醒めな話もないじゃないか。いや、百歩譲ってクルマの知識を覚えさせるのは酷だとしても、だったら気の利いたパフォーマンスでもすればいいと思うのだけどそれもない。ただただ大音響の音楽に合わせて体を揺すっているだけだ。
 たとえば前回のBMWや今回のアウディのブースでは、数人の男女によるアクロバティックなパフォーマンスが行われていた。それはいずれもメインとなるコンセプトカーの前で行われ、数分のパフォーマンス自体もかなり高度なものである上、同時に、それによってコンセプトカー自体も引き立てるという役割を果たしていた。正直な話、これはお金をとってもいいのじゃないかと思えるくらい素晴らしい演出だった。

 コンパニオンがいることによって来場者数が増える、あるいは自分のブースに人を集めることができる。これは事実だと思う。けれども、逆に言えば、それはそもそも肌を露わにした女の子がいなければやって来ないような連中なんである。自動車メーカーが本気でクルマを作り、本気でこのショウに参加しているのであれば、どういう客(ユーザー)を想定し、そしてどういう企画を立てるべきなのか。それは決して難しい話ではないと思うのだけど、いかがだろうか?  

(01/11/07 すぎもとたかよし)

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