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78.6
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・メーカー・車名 |
マツダ「RX-8」 |
・車両概要 |
2ローター1300cc、FR、6MT、Sタイプ、本皮シ−トOP |
・購入時期・形態 |
03年5月、新車 |
・総走行距離数 |
500km |
・主な使用状況 |
通勤、レジャ− |
・スタイル外観 |
9点 |
・スタイル内装 |
8点 |
・走り |
8点 |
・操作性 |
7点 |
・居住性 |
8点 |
・燃費 |
6点 |
・総合評価 |
9点 |
・寸評(良い点) |
⇒コンセプトの『比類なきスポ−ツカ−』1人で乗っているときはスポーツカー、家族を乗せればサルーンというところ。
○後部座席は、きちんとリラックスして座れますし、子供を乗せるときにRrドアがガバっと開いて使いやすい。
○有名になったDSC(トラクションコントロ−ル)を完全キャンセルする裏技以外に、シフトの造詣、吸気切り替え時に光るメーター針の青い蛍のようなライト、ENGを懸けたときのオ−デイオ液晶の表示文言など、楽しくなる造り込みが多々あり、開発者のこの車への愛情を感じます。評論家は、見落としてるか評価してませんが、オ−ナ−にとってはうれしい細工です。
○誰でも、チョットしたS字コーナーを曲がればわかる異次元の走り。前輪軸後方にENGの載った、本当のFRミッドシップは凄いです。
○上記の走りで18インチタイヤでも、乗り心地が非常に良いです。
○外装が緑で内装が本皮タンのせいか、落ち着いたスポーツセダンに見え、「値段の割りに安っぽく無いね」と見た人にも言われます。
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・寸評(不満な点) |
×Rrドアは、Frドアを2ノッチ分開けないと事実上空けられず、乗降時は横のスペースが結構必要です。広島規格かな?都会での使い勝手を考慮し、もう少し煮詰めてほしかった。
×この手の車なのでしょうがありませんが、後方視界が悪く、後方を振り返っても左右ともかなり大きな死角があり、レーンチェンジに慣れが必要です。
×ENGを完全なFRミッドシップにした代償が大きな回転半径なのか、上記の後方視界と相まって取り回しは苦労します。
×走ると静かなENGですが、アイドル時に結構な振動と音が出る。(*1)
×ハンドルが重く、中立点での応答が悪い。以前乗った同仕様では、逆に軽すぎるのでは思ったくらいなのですが・・・(*2)
現在500kmなので、(*1)(*2)は初期慣らし状態のせいかもしれません。 個体差だとすると、RX-8の良さをかなりスポイルする欠陥です。
×これで文句言うとRX-7乗りに怒られますが、(納得はしてても)まだガンガン廻してないのに、高速走行主体でもリッター8kmの燃費。
×個人的には、デジタル速度計は安っぽく、子供っぽいと思います。
×選んだ人には「ゴメンナサイ」ですが、内装を本皮の赤黒仕様にすると、途端に安っぽい印象になります。皮の表面がしっとりとした感じになっていないせいかなと思うので、手入れしていくと変わるかもしれません。
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・その他自由意見 |
◇私の場合、幸運にも12月に展示会、3月には三次テストコ−スでの試乗と、事前にRX-8に触れる機会に恵まれた為、比較的冷静にRX-8に接しているつもりですが、それでも現時点で本当に素晴らしい車だと言い切れます。兎も角これほどまで作り手側の愛情、思いが伝わってくる車は初めてですね。スカイラインやZの、ビジネスライクな造りこみの印象とは正反対です。
◇9000rpm回るENGに惹かれ、250PSのSタイプを買いました。後悔は無いですが、ベストチョイスは5MTの210PS仕様かも知れません。4速でもまだ2000rpmも回るのに、約7000rpmで速度リミッタ−が効いてしまいますし、その下のギヤではふけ上がりが鋭すぎて、そうそう9000rpmの恍惚は味わっていられないです。
◇ただ、7000rpmリミットでは、せっかくのロータリーENGの吹けが味わえない、(現時点では)お買い得240万円仕様はシート色が選べない、スポーツ仕様足周りが選べないなど、販売戦略も見え隠れし、手放しでは勧められませんが。自由にオプション選べて、8000rpm回るENGが載って、240万円なら最高です。
◇最後に。多分この車とスカイラインクーペを天秤にかけている方が多いと思います(私もそうでした)。燃費とドイツ車を模倣した外観のプレミアム感を重視しないなら、RX-8は、それ以外のどの部分でも凌駕していると思いますよ。
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