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90.0
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・メーカー・車名 |
ダイハツ「ムーヴ」 |
・車両概要 |
660cc、4WD、5MT、CX-T |
・購入時期・形態 |
01年10月、新車 |
・総走行距離数 |
15,000km |
・主な使用状況 |
通勤、レジャー |
・スタイル外観 |
9 点 |
・スタイル内装 |
9 点 |
・走り |
10点 |
・操作性 |
8 点 |
・居住性 |
10点 |
・燃費 |
8 点 |
・総合評価 |
9 点 |
・寸評(良い点) |
○ターボの動力性能:
高速走行や峠道を使用する機会が多いのであれば、ゆとりのあるターボを選んだほうがいいです。市街地での走行でも、高回転まで回すことなく加速してくれるため、静粛性にも貢献します。
○後席居住性:
上級モデルに装備されているリヤスライドシートは、後席レッグスペースの拡大に一役買っています。ヘッドクリアランスにも余裕があり、後席に座った人から狭いと言われたことはまずありません。また、寒冷地仕様のため、リヤヒーターダクトを装着していますが、クラス唯一の装備であり、地味な装備ながらよく考えられていると思います。もちろん、ヒーターの効きもいいです。夏場も空調モードをバイレベルにしておけば、後席足元にもエアコンの冷気が流れるため、冷房能力が高まります。軽自動車の中では後席のゲストのことを最も考えて作った車だと思います。
○4人分のドリンクホルダー:
各ドアにドリンクホルダーを採用しているため、缶ジュースの置き場所に困りません。
○ステアリング:
油圧式パワステは操作フィールがとてもいいです。小型車から乗り換えても違和感がないと思います。 |
・寸評(不満な点) |
×デザインの趣味:
カジュアル、カスタム、RSと3つのシリーズが用意されるが、どれもあまり趣味がよろしくないです。私の乗っているCX-Tはカジュアルに属しますが、このシリーズの大型メッキグリルは、軽自動車にクラウンのグリルを付けているようで、競合車種と比べても的を外しているような気がします。まぁ、他社とは違ったデザインで、個性的ではありますが。
×インパネ周りの視認性の悪さ:
特にリヤワイパーのスイッチは、マルチホルダー使用時には見事に隠れてしまい、慣れるまで時間を要します。また、立ち気味のシートポジションを取ると、メーター上端がステアリング上部に隠れるので、チルトステアリングを採用すべきでした。本当にイタルデザインの仕事なの?と疑ってしまいます。
×ラゲッジルーム:
リヤスライドシートを採用しているため、4人乗車時は不満はありません。しかし、後席折り畳みを行なうと2モーション跳ね上げ式のために、奥行きが他車と比べて足りなくなり、荷物が入らないことがあります。
×後席居住性:
全自動格納式リヤシートというギミックを採用しているため、シートポジションが大幅に上がり、アームレストが相対的に低すぎてまったく役に立ちません。
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・その他自由意見 |
◇現行ムーヴシリーズの中では、かなりマイナーなカジュアルシリーズのターボ/4WD/5MTですが、そのマイナーさゆえに気に入っています。
◇3つのメインバリエーション(カジュアル、カスタム、RS)に様々なグレードを用意しているため、人気・不人気がはっきり分かれます。
◇全体的に造りが丁寧で、運転したときのフィーリングが小型車に近く、安っぽい感じを抱くことがありません。
◇日常の使い勝手を考えるならワゴンRのほうがいいと思いますが、後席にゲストを乗せる機会が多いのであれば、ムーヴをお薦めします。この車は本当に後席のことを考えて設計されています。購入するならリヤスライドシートなしのほうが、シート位置が適切になっていて、より居住性がいいです。ただ、このタイプは後期カジュアルのみの装備で、しかもリヤシートを畳むと段差ができてしまう(ナビエディション以降)のが弱点です。購入するならリヤヒーターダクトを忘れずに。
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