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●「オムニバス」

 ご存知のように、それぞれ独立したいくつかの短編を並べ、全体として1つの主題を引き出すようにまとめた映画を“オムニバス”映画という。
 この“オムニバス”という言葉を、先週「鎌倉市をオムニバスタウンに指定」というニュース記事で目にした。

 発表資料によれば、オムニ(多様な)バスの語源は、フランスの“乗合馬車”で、「何の御用にでも役立つ」だそうである。構想は、「人・まち・環境にやさしい」というバスの社会的意義を最大限に活用し、自動車事故・渋滞・環境悪化等地域の自動車交通が抱える諸問題の解決を図ろうとするもので、指定は浜松市、金沢市、松江市及び盛岡市に次ぎ5番目。

 私は、大学卒業後約25年間名古屋に住み続けた。2年前鎌倉市に引越し、横浜にオフィスを開設した。こっちに移ってきて最も不自由を感じたのは“クルマ”生活の不便さ。名古屋(愛知県)と比べて雲泥の差である。道路が狭い。幹線道路ですら1車線しかない。だからすぐ渋滞する。迂回しようとして横道に入ると行き止まりだったり、見当違いの方向にに向かってたりで、幹線道に戻るのは並み大抵でない。十分な駐車場スペースを備えた店舗やレストラン、ショッピングセンターが極端に少ない。昼食を取ろうとクルマで出掛け、2時間近くあちこち探し回ったこともあった。

 計画によれば、鎌倉市においては、歴史的遺産の保全等の制約や、地形の特徴である谷戸や丘陵地の存在により道路の連続性が欠け迂回路も少ないなど渋滞が発生し、バス交通の定時性の確保が難しく、地域の足としての信頼性が低下している。そこで、コミュニティバスの導入、インターネット・PHS・CATV等を利用したバス運行状況案内システムの導入、パークアンドバスライドの導入、バス優先レーンの拡充などの改善を、警察庁、運輸省、建設省の支援のもとで推進していくそうである。

 VICS(道路交通情報通信システムセンター)は、渋滞や交通規制などの情報をリアルタイムに、カーナビなどの車載機に表示するサービスである。自動車やカーナビメーカーの他、上記3官庁に加え郵政省、通産省も参画する典型的な行政主導型組織である。

 情報は「光ビーコン(各都道府県警察の管理)」「電波ビーコン(各道路公団や地方建設省の管理)」「FM多重放送(VICSセンターの管理)」で提供され、それぞれ異なった受信機能が必要。この1点だけ見ても如何に各省庁の縄張り意識が強く、結果非効率で不便なサービスとなったかがわかる。

 「何の用にも役立たない」オムニバスとなり、またもや税金が無駄に使われるような気がしてならない。

(00/03/18 わたなべあさお)

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