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●「セルフ式GSは伸び悩むが…」

 「ドトール」始め、米国で誕生したセルフスタイルのコーヒー店が、瞬く間に全国各地を席捲した。多くの喫茶店が店を閉じた。半額近い価格、パンやサンドウィッチなどの軽食も気軽(手軽)にオーダーできる…。コンビニの便利さに、価格の安さが加われば普及しない方がおかしい。最近ではより高級な「スターバックス」が勢力を伸ばしている。

 日経産業新聞5月11日付記事に「セルフスタンド伸び悩む」という見出しの解説記事が掲載された。
 客が自分で給油するセルフサービス式ガソリンスタンド(GS)が伸び悩んでいる。98年4月の解禁から2年、セルフ式スタンドは全国200店足らずで、スタンド数全体の1%以下にとどまっている。
 スタンド間の激しい価格競争で、セルフ式の特徴である割安感を出せないことが普及を妨げている。一方で石油元売り各社は、自動車整備や物品販売などスタンドの多機能化を推進、セルフ式が主流の欧米とは異なる道を歩み始めた。
 規制緩和の目玉として、国内石油業界の再編の引き金になるとも言われたセルフ式の誤算はどこにあったのか−−。

 GSは、米国やドイツでは9割以上がセルフ式という。セルフ式GS不振の最大要因は、既存のGSに対し価格が必ずしも安くならなかったこと。人件費やサービスを削るセルフ式は、本来フルサービスGSに比べ低コスト化できるハズだったが、過当競争の中ではフルサービス店がすぐに追随してしまった。
 また、従来型スタンドをセルフ式に改造するには一ヶ所あたり2〜3千万必要で、経営環境が厳しい現状では今更参入しても儲からなく、石油元売り各社も総じて冷ややかだった。

 全国のGS数は今年3月末時点で、約5万5千店。前年比で千ヶ所以上減少した。過当 競争の下で当分淘汰が続き、4万店まで減るという見方もある。日石三菱の誕生など元売り会社の再編が進む中、“スタンド過剰”という業界の構造的問題解消は、セルフ式の離陸以前に否応なく進む。

 クルマ業界も同様である。メーカー、工場、ディーラー、営業所、さらには中古車業者、整備工場、パーツ・用品販売店…。いずれも“過剰”である。

 日経ビジネス誌が5月22日号で、雑誌の中に別の雑誌を挟みこむブック・イン・ブック形式の姉妹紙「eビジネス」を発刊した。
 初回テーマは、インターネットが自動車販売にもたらす影響。メーカーがいち早くネットを活用して供給側の論理に立った盤石な体制を築き上げるのか、はたまた最終消費者とその立場に立つネット関連企業が、主導権を取り戻せるのか。今年がまさに勝負の帰趨を決する分水嶺。

「自動車流通革命 CtoBの衝撃 勝つのは誰だ!」、もちろん『くるまーと』(^J^)

(00/05/27 わたなべあさお)

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