**********************************************************************    /*__♪ 『週刊くるまーと〜賢く選んで、楽しく運転〜』   ◎−◎≡ ─────────────────────────       〜 第 025号 2000年 8月26日発行 総配信数 3,000部 〜 ********************************************************************** □■“For Your Joyful Carlife” http://www.kurumart.com/(準備中) ■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【今週の『くるまーと』】  ・『くるまーと』開設の狙い 【今週のクルマニュース】  ・富士重、「インプレッサ」をフルモデルチェンジ 他 【マイカー採点簿】  ・三菱「パジェロ・イオ」 【くるまよもやま話】  ・第24回「クロスオーバー」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【今週の『くるまーと』】 ─────────────────────────────────── ●『くるまーと』開設の狙い  IT革命が急速に進展しています。インターネットを通じて、数多の情報が瞬 時に入手できるようになり、自宅に居ながらにして様々な商品を手軽に購入で きる時代となりました。  クルマも例外ではありません。米国では、既に購入ユーザーの半数以上がイ ンターネットを利用して情報を収集しています。ネット上のやり取りだけでク ルマを購入するユーザーはまだ5%弱に過ぎませんが、ITは既存のメーカー・デ ィーラー体制にも大きな変革を迫っています。  我国でも、米国のネット販売仲介サービス大手「オートバイテル」「カーポ イント」に続き、昨年いくつかのネットディーラーが誕生しました。ヤフーや ニフティなどポータルサイトも相次いでクルマ関連情報サイトを開設、新聞・ 雑誌など既存メディアもようやくネットに目を向け始めました。  もちろん、新車メーカー始め、中古車業界、保険・ローン、パーツ・用品な ど関連業界も、ネット対応を強めています。  マイクルは、97年12月まで約25年間トヨタ自動車に勤務、クルマや産業車両 の商品・販売企画、IDOに出向しての携帯電話の営業企画、帰任後の地区担当員 としてのディーラー支援、そして情報通信事業企画を経て、ネット関連新ビジ ネスに自らチャレンジすべく、独立・起業いたしました。  昨年、縁あってクルマ購入支援サイト「Car24」に、ウェブマスターとして設 立時より参画、これまで同サイトを全面的にプロデュースしてまいりました。  先行する米国に比べ、我国のネット市場やビジネスは大きく遅れています。 ネットの普及には、インフラの整備や簡単に使える端末の開発はもちろん必要 ですが、何よりもユーザーが望むサービスやコンテンツを提供することが不可 欠です。市場環境や流通構造を無視して、米国の仕組みをそのまま日本に持ち 込んだだけでは、期待レベルと乖離し失敗するだけです。  マイクルは、我国のネットビジネスの現状について常々こう指摘してきまし た。「新興ベンチャーは、商品や市場(の実態)を知らない。既存企業は、ネッ ト(の本質)を知らない」と。  クルマの世界も全く同様です。今まさに、日本のクルマ市場とインターネッ ト市場とを、合理的に調和させる新たなネットビジネスの仕組みが求められて います。  その答えとしてマイクルが提唱するのが、“For Your Joyful Carlife”『く るまーと』です。「くるま」と「マート(mart 市場)」を組み合わせ、「いちば のように新鮮で活気溢れる情報が行き交うサイト」とすべく名づけました。  『くるまーと』のビジネスモデル、具体的運営方策、将来展開などは、皆様 のご参加を得て「くるまーと Web Project」にて検討いたします。  マイクルのクルマに関する実践経験、SFC(慶應義塾大学藤沢湘南キャンパス) で学ぶマイクルスタッフの最新ネット環境下でのWebプロデュース経験に加え、 皆様の幅広い知識や経験で、必ずや我国のカービジネスの新潮流が生まれるも のと確信しております。  ご参加を、心よりお待ち申し上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【今週のクルマニュース】 ─────────────────────────────────── <新車ニュース> ○三菱、「パジェロ」の商品ラインアップ、機能装備を強化(8/24) http://www.mitsubishi-motors.co.jp/NEWS/0004-09/3307.html  三菱自動車工業は、「パジェロ」に新たに排気量3000ccガソリンエンジン搭 載モデルを設定、300万円を下回る廉価グレードとして発売した。価格は253万 円(3ドア)−284.5万円(5ドア)。同時に量販グレードの「エクシード」を、買い 得感を増した「エクシード1」と装備を充実させた「同2」の2つに分けた。 ○三菱、安全装備の充実など「ディアマンテ」を改良(8/24) http://www.mitsubishi-motors.co.jp/NEWS/0004-09/3306.html  三菱自動車工業は、「ディアマンテ」を一部改良して発売した。サイドエア バッグやフォグランプを全車に標準装備、水滴がつきにくいドアミラーの採用 など安全装備を充実しながら、価格は234.8−404.5万円に据え置いた。 ○日本GM、「サターン」に特別限定車を設定(8/24)  http://www.nikkei.co.jp/car/release/20000824efd05001h24.html  日本ゼネラルモーターズは、サターン「SC2 3ドアクーぺ」及び「SW2 ワゴ ン」に特別限定車「マルチDVDナビパッケージ」を設定、9月1日より販売を開 始する。販売台数はクーぺ、ワゴン合わせて全国30台。 ○富士重、「インプレッサ」をフルモデルチェンジ(8/23)  http://www.subaru.co.jp/impreza/  富士重工業は、「インプレッサ」シリーズをフルモデルチェンジして発売し た。スポーツワゴンは1.5リッターと2リッターのエンジンを用意、2輪・4輪駆 動の両モデルを設定、価格は136万−250万円。セダンの「WRX」シリーズは4輪 駆動で2リッターのみ、価格は203−253万円。  新型車は燃費効率を従来比で7%向上(1.5リッター車)、排出ガスも大幅に削 減した。内外装のデザインも一新、ワゴンは車高を高くするなど視界を広げ、 「運転しやすいワゴン」に、セダンは従来比2倍の車体剛性を持たせるなど「本 格的な走りを楽しめるセダン」とに性格を明確化した。 ○日産、「エルグランド」をマイナーチェンジ(8/23)  http://showroom.nissan.co.jp/cgi-bin/WebObjects/Lineup.woa?CN=230  日産自動車は、主力ワンボックス車「エルグランド」をマイナーチェンジし た。ガソリン車に新開発のV型6気筒「VQ35DE」エンジンを搭載したほか、内外 装に高級感を持たせた「X-リミテッド」を新設定した。  VQ35DEエンジンは最高出力が240馬力と、従来の「VG33E」と比べ4割向上、大 型ワンボックス車としては業界最高水準という。 ○マツダ、ミニバン「MPV」を一部改良(8/22)  http://www.mpv.mazda.co.jp/  マツダは、ミニバン「MPV」を一部改良し発売した。エアロパーツなどを標準 装備してお買い得感を高めた特別仕様車「ブリーザ」を「アーバンブレイク-S」 として機種追加したほか、花粉などに含まれるアルデヒドを除去する機能を持 つエアフィルターを全車に標準装備した。 ○AMGジャパン、ベンツ「CLK」にAMGバージョン設定(8/22)  http://www.amg.co.jp/topics/topics_0008_1.html  ヤナセの関連会社AMGジャパンは、メルセデス・ベンツのクーペ「CLK」をベ ースに「AMG CLK55」を発売した。5500ccV型8気筒エンジンを搭載、サスペンシ ョンの改良や本革シートを採用した。価格は1150万円。 ○ボルボ、「S40」「V40」の2001年モデルを販売開始(8/22)  http://www.nikkei.co.jp/car/release/20000818efd05001h18.html  ボルボ・カーズ・ジャパンは、排気量2000ccのステーションワゴン「V40」と セダン「S40」の2001年モデルを発売した。高性能エアバッグなど安全関連の装 備を中心に約1500カ所に改良を施した。  価格は「V40」が310万−375万円、「S40」が295万−360万円。 ○トヨタ、「ツーリングハイエース」に特別仕様車設定(8/21) http://www.toyota.co.jp/Showroom/Updates/Touringhiace/extra_v/  トヨタ自動車は、「ツーリングハイエース」に特別仕様車「エクストラVパッ ケージ」を設定した。メッキ調アルミホイールや専用シート表皮などを採用、 内外装の高級感を高めた。 ─────────────────────────────────── <業界ニュース> ○クイック、ネットで新車のリース販売開始(8/25)  http://www.quick-go.to/news/7_95.html  丸紅グループのネットディーラー「クイック」は、年内にネットを通じた国 産車と輸入車のリース販売を始める。オリックス・オート・リースなどリース 会社3社と提携、ネット上でリースの見積もりから商談までを手掛ける。 ○米アマゾン、自社サイト上で新車の仲介サービス開始(8/23)  http://www.amazon.com/  米インターネット販売最大手のアマゾン・ドット・コムは、オンライン自動 車ディーラーの米グリーンライト・ドット・コムと共同で、自社サイト上で新 車の仲介サービスを開始した。  アマゾンは6月末に債務超過に陥り、黒字の書籍・音楽ソフト販売に事業を絞 るべきだとの指摘も多いが、仲介サービスはアマゾンにとって在庫負担が不要 なのが利点。先にがん具販売でトイザラスと組んだのに続く試みで、提携によ る拡張路線を続ける構え。 ○ 東京トヨペット 新業態店舗「カーテラス」をオープン(8/22)  http://www.tokyo-toyopet.co.jp/carterrace/index.html  東京トヨペットは、来店客が車両の修理を見学できるスペースを併設した新 業態店舗、総合力ーケアショップ「カーテラス店」を大森にオープンした。  南大沢、三鷹、RVex小平に次いで4店目。 ○中古車販売台数、2005年までに26%成長。三和総研が予測(8/21)  http://www.nikkei.co.jp/car/carlife/20000821eiii098121.html  三和総合研究所は、「変貌する乗用車マーケット・今後は中古車販売が主役 に」をまとめた。  1999年の乗用車販売台数(軽を含む)は1195万台。うち新車は480万台、中古車 は715万台で全体の6割弱を占めている。99年3月末時点の乗用車保有台数は約60 00万台で、80年代は年率5-6%のペースで増えていたが、90年代に入ると伸びが 鈍化、99年には前年比1.6%にとどまった。耐用年数の長期化や車検制度の緩和 などで、廃車率は低下する傾向にある。  さらに少子化も加わり、新車販売は今後も大きく拡大することはなく、2005 年までは年間460万〜500万台程度で推移すると予測。一方、中古車販売は新規 参入の動きが相次いでおり、99年の715万台から2005年には約26%増の900万台 弱に拡大する可能性があると予測している。 ─────────────────────────────────── <リコール・その他> ○ダイハツ、「ムーヴ」「ネイキッド」「ミラ」「オプティ」「アトレーワゴ  ン」「アトレーセブン」「テリオス」「テリオス キッド」の販売店装着オー  ディオの中継用電気配線のリコール(8/23)  http://www.daihatsu.co.jp/info/recall/h120823.htm ○日産、「プリメーラ」「ブルーバード」直噴エンジン搭載車のアクセルペダ  ルユニットのリコール(8/23) http://www.nissan.co.jp/RECALL/20000823.html ○三菱、「ミニキャブ」「ランサー」「ギャラン」「エテルナ」「エメロード」  「デリカ」「ディアマンテ」他トラック、バスのリコール・改善対策・サー  ビスキャンペーン(8/22)  http://www.mitsubishi-motors.co.jp/NEWS/etc0004/n000719.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【マイカー採点簿】皆さんのマイカーを採点して下さい。 ─────────────────────────────────── ●三菱「パジェロ・イオ」  宮城県にお住まいの、斎藤健司さん(30代男性)の採点簿です。 1.メーカー・車名:三菱「パジェロ・イオ」 2.車両概要 :1800cc、4WD、5ドア 3.購入時期・形態:2000年 新車 4.総走行距離数 :6000km 5.主な使用状況 :買い物 6.スタイル外観(10点満点):9点 7.スタイル内装(10点満点):5 8.走り(10点満点) :1 9.操作性(10点満点) :10 10.居住性(10点満点) :5 11.燃費(10点満点) :1 12.総合評価(10点満点) :6 13.寸評(良い点) :コンパクトで取りまわしが楽 14.寸評(不満な点):GDIのくせに燃費が悪い。10km/lに達した事が2回しかあ           りません。パワーが無い。追い越し加速が鈍い。最高速が           150km/hしか出ない。非常にチープなシート。買って半年           で2000ccモデルが出た。 15.その他自由意見:雑誌ではGDIの評価が高いのですが、どこがいいのか実感           できません。 ★皆さんの「マイカー採点簿」をご連絡ください。掲載分については、図書券 を差し上げます。お名前、性別(男性/女性)、年代(30代等)、居住地など簡単 なプロフィールも併せてご記入下さい。 宛先:info@kurumart.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【読者プラザ】読者の皆さんとの交流欄です ─────────────────────────────────── ★クルマ購入やカーライフに関する情報、ご意見・ご要望をお寄せください。 掲載分については、図書券を差し上げます。お名前、性別(男性/女性)、年代 (30代等)、居住地など簡単なプロフィールも併せてご記入下さい。 宛先:info@kurumart.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【くるまよもやま話】クルマ&クルマ業界辛口?批評! ─────────────────────────────────── ●第24回「クロスオーバー」  「クロスオーバー」とは交差、混合の意味で、交通の分野では高架道路や跨 線橋を言う。音楽の分野では、1970年代に登場したジャズにロック、ラテンな ど異なったジャンルが混じって生まれた新音楽形態を言い、一般には「フュー ジョン」と呼ばれる。  十年ほど前ジャズに熱中し、主だったアルバムを買いまくり、聞きまくった 時期がある。ウエイン・ショーターらが結成した「ウェザー・リポート」の同 名アルバムや、チック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエバー」など、代 表的なフュージョンアルバムはもちろん持っている。  起業してから、ゆったりと音楽に浸る時間はほとんど無くなってしまった。 このコラムを書きながら、数年ぶりに棚から引っ張り出し、パソコンのスピー カーで聞いて見たが、当時と同じくやっぱり好きになれない。  クルマの世界にも「クロスオーバー」が登場した。先月日本でも発売された ダイムラー・クライスラーの「PTクルーザー」。1940年代のクラシックカーを 彷彿させる、レトロでありながら超現代的な奇抜な外観。ミニバンやワゴンに 匹敵する後席の居住性や実用性の高さ。発売以降人気沸騰、工場はフル稼動状 態が続いている。同社は「全く新しい分野の車であり、車種や用途などはオー ナー自らが定義づけるもの」と語る。  トヨタが5月末に発売した「オーパ」。オリジナリティに富むデザインばかり でなく、ミニバン並みの室内空間や多機能性、高級乗用車のような洗練された 走りや静粛性を、5ナンバーボディで実現した新タイプの車である。  既存車種の特質や概念を寄せ集めた、このような分類不能な車を米国の専門 家は「クロスオーバー車」と呼ぶ。  セダン、そして日本ではサッシュレスのスタイリッシュハードトップが全盛 だった時代から、ここ十年、ミニバン、RV、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ ヴィークル)…、新しい概念のクルマが次々登場した。  トヨタは、大ヒットした「ヴィッツ」のプラットホームを使い、「プラッツ 」「ファンカーゴ」「Will Vi」「bB」の兄弟車を発売した。トヨタのラインア ップでは、ヴィッツ、ファンカーゴ、bBが「2BOX」、プラッツとWill Viが「セ ダン」に分類されている。何とオーパも「2BOX」である。担当者はさぞかし苦 労していることであろう。  スターレット・カローラに始まりコロナ・マークUへ、そしていつかはクラ ウンに。メーカーが引いた代替路線に乗っていれば良かった高度成長時代はと うの昔に終わった。ユーザーも賢く成長し、メーカーはどんなクルマが売れる のか、どんなクルマを作ればいいのか分からなくなった。  ジャズが生まれたニューオリンズは、アフリカやヨーロッパ、カリブ、イン ディアンなど様々な人種が混在、ジャズ音楽そのものが発生時からクロスオー バーだったのである。  一世を風靡した「クロスオーバー」は、ジャズの大衆化、商業化に貢献はし たものの、結局廃れた。  「クロスオーバー車」は、新たなジャンルを創造しうるのであろうか、それ とも一時の徒花で終わるのだろうか。 (00/08/26 マイクル渡辺) ********************************************************************** □メールマガジン『週刊くるまーと〜賢く選んで、楽しく運転〜』は、  『まぐまぐ』『Macky!』を利用して発行しています。 □配信の停止や配信先の変更は、下記URLからお願いいたします。  『まぐまぐ』(ID:0000025684) http://www.mag2.com/tl4rdr.htm  『Macky!』 (ID:2332) http://macky.nifty.com/check.htm □『週刊くるまーと〜賢く選んで、楽しく運転〜』の全文または一部文章を、  許可無く転載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ■□■ 企画・制作 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□■ **********************************************************************